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政策研究大学大学院でウクライナ避難民向けの特別講義(日本理解プログラム)を実施しました

2025.03.27

2025年2月6日・7日の2日間に亘り、政策研究大学院大学(GRIPS、東京都港区六本木)の賛同を得て、同大学において、日本に滞在するウクライナからの避難民の学生に向けた特別講義としての日本理解プログラム「日本の発展、平和構築事業からウクライナの将来を考える」 を実施しました。

当日は、首都圏のみならず、大阪や福岡からも合計23名の学生が集まり、日本の戦後や震災からの復興の経験・知見を学び、戦後のウクライナの復旧に役立てるべく、熱心に講師に耳を傾け、議論をしていました。

特に、2011年の東日本大震災については、被災地で復旧・復興の陣頭指揮に当たり、復興庁の発足に係わり、事務次官も務めた岡本全勝氏(現・市町村職員中央研修所学長)より、がれき処理事業や住民を中心とした居住地移転の苦労などを直にお伝えいただきました。

GRIPSからは、アンドレア・プレッセーロ教授が、日本の戦後史と世界への国際貢献についてお話を頂き、かつ、プログラム最後のグループディスカッションを率いていただきました。「あなたが母国の政府高官になったら、何をしたいか」という問い掛けには、学生から熱心に多くのアイディアが出されました。

JICAからは、全面侵攻前からウクライナの公共放送の強化事業に5年以上関わっている橋本敬市専門員と、戦地に残る不発弾や地雷の除去支援の事業を担当している上石博人専任参事が、今も続く空襲を避けながらも、各機関の強固な体制の確立と、困難を排除した事業の継続への工夫を紹介しました。

本件事業は、ウクライナ避難民向けの支援事業を実施することにご賛同いただいた日本企業からの寄附金によって実施致しました。手を差し伸べて下さった皆様に、改めまして厚く御礼を申し上げます。

岡本学長の講義

プレッセ―ロ教授の講義

グループディスカッション

【参考】
※寄附金を活用して実施した過去の事業
(2024年9月、ジョブマッチング)寄附金を活用したウクライナ避難民に対するジョブマッチング・イベントを実施 | 海外での取り組み - JICA
(2024年11月、横浜地域理解プログラム)寄附金を活用した国内ウクライナ避難民向け横浜研修プログラムを実施 | 海外での取り組み - JICA
(2025年1月、神戸・淡路研修プログラム)寄附金を活用した国内ウクライナ避難民向け神戸・淡路研修プログラムを実施 | 海外での取り組み - JICA


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