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BOPビジネスの主要分野と分野別のリスク

これまで支援した100件を超える案件を分野別に見ると、上位5分野は「農業開発/農村開発」、「保健医療」、「資源・エネルギー」、「水資源」、「教育」であり、合計で全体の約9割を占めます。

BOPF/S支援案件の分野別分布(2016年12月時点)

【図】BOPF/S支援案件の分野別分布(2016年12月時点)

分野別リスク

これまでの支援実績の多い上位5分野について、分野別に想定されるリスクと各リスクの影響度について分析した結果をまとめています。

農業開発/農村開発

事業内容例

  • 日本式技術の移転による農作物栽培
  • 栽培・加工における農作物の高付加価値化
  • 農業機械の普及、ファイナンス支援の提供
想定されるリスク 事業化への影響
現地環境への適合が困難 高度
生産者となるBOP層の支払能力がない 中度
生産者となるBOP層の協力を得るのが困難 中度
生産者となるBOP層の人材育成が困難 -

保健医療

事業内容例

  • 栄養補助食品の開発、普及
  • 手指消毒の啓蒙、消毒剤の普及
  • 補装具(車椅子等)の開発、普及
  • 医薬品や検診サービスのアクセス向上
想定されるリスク 事業化への影響
消費者となるBOP層の支払能力がない 高度
製品・サービス価値の理解浸透が困難 中度
関係機関から協力を得るのが困難 軽度
物理的な流通網が脆弱・不在 -

資源・エネルギー

事業内容例

  • 電力化のための太陽光発電装置の普及
  • バイオ燃料の原料栽培・加工
想定されるリスク 事業化への影響
政策や資源価格の動向に影響されやすい 重大
製品・サービスの低価格化が困難 高度
消費者となるBOP層の支払能力がない 高度

水資源

事業内容例

  • 水濾過装置や浄化剤の普及
  • 安全な飲料水の販売
想定されるリスク 事業化への影響
消費者となるBOP層の支払能力がない 重大
製品・サービス価値の理解浸透が困難 重大
関係機関から協力を得るのが困難 中度

教育

事業内容例

  • 日本式教育方法を活用した塾の開設
  • ICTを用いた教育ソリューションの学校への導入
  • 職業訓練用教育コンテンツの普及
想定されるリスク 事業化への影響
製品・サービス価値の理解浸透が困難 -
消費者の支払能力がない -
関係機関から支援を得るのが困難 -

※「事業化への影響」
これまでの支援案件において、該当するリスクに直面した案件のうち、事業化見送りとなった割合によって分類しています。

  • 重大:リスクに直面した案件の50%以上が事業化を見送っており、決定的な阻害要因になり得るもの。
  • 高度:リスクに直面した場合、事業化見送りとなった案件が30%以上、50%未満のもの。
  • 中度:リスクに直面した場合、事業化見送りとなった案件が30%未満のもの。
  • 軽度:リスクに直面した場合、事業化見送りとなった案件が0%のもの。
  • 影響を判断するための情報が少ないもの空欄としています。

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