カリブで花咲く日本の梨!松戸市の梨をドミニカ共和国の特産品に! (第三弾)

梨の名産地・千葉県松戸市がドミニカ共和国で草の根技術協力事業・梨栽培支援プロジェクトを開始します。今回も前回に引き続き松戸市の梨園吉乃園を訪問してお話を伺いました!

2022年1月7日

ドミニカに適した栽培方法の探求

他国の器具を活用した栽培方法

前回の記事では、亜熱帯気候のドミニカ共和国では「落葉」という日本梨栽培における大切なプロセスが起こらないことをお伝えしました。そこで日本梨育種研究家の田中さんはそのような環境でも落葉を起こすことができないかと試行錯誤し、なんと塩害で落葉してしまう現象を参考にして塩水を使って強制休眠させた後に落葉させる方法を編み出しました。他にも梨の結実に必要な受粉を松戸市の梨と、現地ですでに生育している西洋梨とを交配させて行う、収穫しやすいように梨の枝を横に広げる手法を他国でリンゴ栽培に使われている器具を応用することで安価で簡単に行えるようにするなど、日々ドミニカ共和国における最適な梨栽培方法を模索しています。

左から中村課長、田中専門家、松田ジュニア専門員

「日本梨は実をつける前にとてもきれいな白い花が咲く。食材としての日本梨の流通だけではなく、桜が散った後の時期に白い花が一面に広がる風景がドミニカ共和国の観光の一助となってくれたら。」と語っています。
現在松戸市在住で今後ドミニカ共和国に赴任予定であるジュニア専門員の松田さんも今回の視察に参加し、松戸市の梨栽培技術に興味津々でした。
梨が繋ぐ松戸市とドミニカ共和国の未来・・・ますます期待が高まります!

今後もプロジェクトの進捗を随時更新していきます!

市民参加協力第一課・青木 史大