NGOによるNGOのための「NGOオンリーワン戦略講座」最終報告会

一般社団法人シェアザプラネットと株式会社ジャングルコアが「NGOオンリーワン戦略講座 ~NGOの経営(組織運営)とブランディングによる組織力強化研修~」の最終報告会を4月19日(月)に開催しました。

2021年5月31日

組織内を見つめ直すことでパワーアップする

 NGO等提案型プログラムとして実施された本研修は、NGO団体の経営戦略として、ブランディング推進による団体の組織力強化を目指す研修です。2020年3月から約1年間実施され、全国から9団体が参加しました。コロナ禍で当初予定していた集合研修ができなくなってしまったものの、オンラインを中心に各団体7~10回の個別研修が実施され、中間報告会も経て、いよいよ最終報告会を迎えました。

<主な研修内容>
・組織活動の中心軸・アイデンティティの見直し、再構築
・ミッション・ビジョンの見直し、新規策定
・団体スローガンの見直し、新規策定
・パンフレットなど対外発信物の制作、会員募集企画などへの展開
・団体マネジメントの見直し、運営の円滑化     など

それぞれの団体の課題解決を目指し、団体ごとに成果を得た研修でした。

団体のアイデンティティを深堀り

団体の活動軸を見つめなおして頭の中すっきり!

 今回の最終報告会では「団体内で方向性を共有できた」「活動を振り返るよい機会となった」「より組織的な運営へと変革するきっかけになった」等々、参加団体による具体的な成果報告が行われました。

 IV-JAPANの瀧口さんは、「団体のアイデンティティを深堀りすることで団体の形を整理することができた」と脳内イメージを図に表しながら報告しました(写真右)。さらに「研修を通して団体代表者や創業者の団体設立の思いを改めて知るきっかけとなり、参加した意義があった。」と成果を実感していました。
 また、新潟国際ボランティアセンターの三上さんは、「ベトナムの現地事業と新潟で行っている事業の関係性を図式化したことで、全ての事業に共通した意味を再認識することができ、これからの事業についてより具体的に考えられるようになった」、と語りました。活動成果や目的を再整理、団体の活動全体を統合して言い表せるようになることは、団体内での理解統一にも対外的な発信にも重要なポイントであると実感できた報告でした。

活動や立場は違っても、それぞれ似た悩みを抱えている

最後に参加者の皆さんでパシャリ

 コロナ禍でほとんどがオンラインとなってしまった今回の研修では、昨年10月に実施された対面・オンラインを組み合わせた中間発表で初めて参加団体同士でつながることができました。その時以来の交流の場となった今回の最終報告会では、「同じような悩みを抱える仲間にようやく会えた」「他の団体の報告を聞けて嬉しい」との声が。小規模団体、歴史の長い団体など立場の違いに関わらず、団体の皆さんが目指すビジョンに向かって活動し、組織を運営する上でぶつかる壁、抱える悩みを共有する意義のある機会となりました。

 活動はもちろん重要ですが、その活動を継続させていくために自分たちのアイデンティティを明確にし、団体内での共有、そして対外発信する大切さを強く感じられた最終報告会でした。「今回制作したパンフレットなどを活用しながら、団体の思いや活動をより分かりやすく伝えられるよう広報に励みたい」「団体の中での情報共有や業務分担が明確になり、活動を円滑に進められる」、など多くの方が今後の抱負を語り、団体の皆さんのさらなる活躍が期待されます!