キャリアインタビュー 第3弾!

2023年3月22日

JICAで働くスタッフは、そもそもなぜJICAに入り、どのようにして現在に至り、何を思って働いているのでしょうか?将来国際協力を目指す方への参考に、インターンの猪原が突撃インタビューして参りました!今回は第3弾です。
JICAで働く方は大学時代にバックパッカーだった人が多い気が… 第3弾の宇多川さんもその一人。どのようなキャリアを歩まれたのでしょうか?

現在の業務と、これまでのキャリアパス

◆現在は、どのようなことをされているのでしょうか?

JICA東京の経済基盤開発・環境課で、課題別研修の企画立案・実施などを行っています。


◆大学時代からJICA入構までのキャリアについて教えてください

大学では、高校時代から興味があった開発経済学を勉強していました。途上国について学ぶうちに、やはり「現地に行ってみたい!」という想いが募り、東南アジアや東ヨーロッパ等を気ままに旅していました。
大学卒業後はメーカーに就職し、マーケティングや生産管理などの仕事をしていました。日々の仕事に忙殺される中で、ふと時間が空いた時に「自分はもともと何に興味があったんだっけ?」と思い直し、インターネットで見つけたJICAの社会人採用を勢いで受けたら運よく採用されました。


◆JICA入構後はどこの部署で勤務されていたのですか?

財務部、地球環境部の後、コスタリカでの海外長期研修で約半年間スペイン語の勉強をし、その後、パラグアイ事務所で約4年半、主にプロジェクトの企画・管理をしました。様々な業務がある中で、特に円借款に関わることが多かったです。JICAとJBICが統合したばかりの頃で、パラグアイ事務所には自分を含め、円借款業務の経験者が全くいなかったので、初めはとても苦労したことを覚えています。
その後、調達部で約3年間、随意契約の審査や制度作りなどに携わりました。その後、同じJICA職員である妻がメキシコ事務所に赴任となったので、約3年半、配偶者同伴休職制度利用してついていきました。

仕事と家庭の両立

お子さんとイグアスの滝にて

◆配偶者同伴休職をすることに不安はありましたか?

不安は特にありませんでした。家族はなるべく一緒に居たいという希望があり、自分がパラグアイ事務所に赴任した時は妻が育児休業でついてきてくれていたので、「次は逆のパターンだな」とずっと思っていました。


◆仕事と家庭の両立は大変でしたか?

調達部勤務の時は、妻が職場に復帰し、子ども3人がそれぞれ学童と保育園に通いはじめた頃だったので、本当に大変でした。保育園のお迎え時間までに必ず仕事を終わらせないといけないというプレッシャーで、昼間は消耗しました。残業できる人は気楽でいいよな、とすら思っていました(笑)。
   

「気象業務能力向上」研修員と(前列にいるのが宇多川さん)

   
◆JICAの仕事で楽しかったことは何ですか?

やはり在外での仕事がとても楽しかったです。もともと海外勤務を希望していましたし、日本ではできない経験をさせてもらいました。実際にJICA事業が効果を発揮している現場を見たり、沢山のステークホルダーの方々と日々接し、時には直接感謝されるので、モチベーションも常に高い状態で保つことができていたと思います。
今携わっている研修事業も、日本にいながら、(東京センターに来ている)研修員の方々と触れ合うことができるというところでは、非常にモチベーションの上がる職場だと思っています。今は、家庭のことも考えて、日本から途上国の発展に貢献したいと思っていますが、将来的には、また在外勤務もしてみたいなと思っています。


報告者より…
3人のお子さんを持つ宇多川さんの貴重なお話、いかがだったでしょうか。途上国に実際に足を運び、現地のニーズなどを理解することの大切さを知っているからこそ、在外勤務等への魅力を感じているのだと思います。家庭と仕事の両立を図り、自分に合った働き方をされる宇多川さんのご活躍に、今後も期待です!
なお、第4弾以降は、JICA東京を飛び出してインタビューしておりますので、引き続きご覧ください。

市民参加協力第二課 猪原彩美(インターン)