コンサルタント等契約における失注説明の取扱いについて
2023.06.30
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背景・経緯
2023年4月24日に、コンサルタント等契約における業務実施契約(単独型)の失注説明に関する合理化及び効率化に向けた取り組みを説明するとともに、アンケートを実施いたしました。
今般、アンケート結果および今後の取扱いについて、下記のとおりご報告いたします。
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アンケート期間:2023年4月24日~2023年5月12日
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アンケート方法:Formsによる記入方式
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回答件数:28件
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アンケート内容:
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単独型の失注説明の取り止めに係る代替案
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業務実施型の失注説明に関する質の向上
アンケート結果
1.単独型の失注説明の取り止めに係る代替案
失注説明が有益であるとしつつ、失注説明を取り止めることに対する理解を示し、代替案についての有益なコメントを得ることができ、一定の理解は得られたと判断します。
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評価結果の開示方法
有効回答は22件。その内訳は、①通知書送付時に他社分の評価と併せて入手したいというものが16件(73%)、②通知書送付時に自社分の評価のみで良いとするものが4件(18%)、③Web上での点数公開が2件(9%)となりました。
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評価結果の開示レベル
有効回答は22件で、①大項目の開示が13件(59%)、②詳細項目までを希望するものが9件(41%)となりました。
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その他
失注説明の代替案②として提示したセミナー開催への要望も5件寄せられ、セミナー後の個別相談の要望も寄せられました。
2.業務実施型の失注説明に関する質の向上
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27件の回答(複数回答可)。①継続希望、コメントなしが過半数の16件(59%)、続いて②より的確な評価の要望が5件(18%)となりました。
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コメントとして、「単独型が小項目の評価点を通知するのであれば、業務実施型においても同様に小項目までの公開を希望する」意見も出されました。また、失注説明手続きの簡素化への提案として、①事前質問を受け付けることによる準備の省力化や、②失注説明日程の事前設定など、具体的な改善提案が寄せられました。
今後の取組み
以上のアンケート結果を踏まえ、以下の取組みをすすめることとします。
1.単独型
(1)交渉順位決定通知時の別紙による詳細点数の通知
JICA内での手続きに使用している既存データを活用し、通知時に別紙として全ての競争参加者に詳細点数を通知します。
従事予定者の個人名も記載します。
(2)単独型選定に関する定期セミナーの開催
単独型案件の選定に関するセミナーとして、半年に1回の目安で開催します。
第1部では、公示のトレンド、ガイドラインや手続きに関する周知等を行い、第2部では個別相談を行います。なお、第2部の個別相談について、個別案件の失注説明を求める要望もありましたが、新規参入社や若手業務従事者に対するコンサルテーションを中心に対応します。
(3)レビューの実施
一定期間の運用を行った結果についてレビューを1年後に行い、必要に応じて対応を検討します。
2.業務実施型
失注説明の手続き・準備の簡素化を目的とし、Formsによる失注説明依頼を行い、日程調整及び事前質問の受付もあわせて行います。
3.適用開始
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単独型:失注説明取り止めについては、7月1日以降の公示案件から実施し、公示にもその旨を明記します。評価結果の通知も7月1日以降の公示案件から適用します。第1回セミナーを2023年9月に開催することとし、準備を進めます。
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業務実施型:
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失注説明依頼時のFormsによる受付は7月1日以降の公示から適用し、企画競争説明書にも手順を明記します。
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評価項目の小項目の公開についても7月1日以降の公示から適用し、Web上に公開します。
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