全国水資源マスタープランを題材としたデジタル技術・宇宙技術の実証に関する公募のご案内
2025.07.03
2025.07.03
日本政府は、途上国における水資源開発及び管理に係るマスタープラン策定支援を過去に数多く実施し、各国の水資源管理において優先流域の特定や優先開発事業の特定を行う等、限りある開発予算の効果的な配分に資する水資源管理計画の策定を支援してきました。その特徴の一つとして、実際の観測データに基づく水資源ポテンシャルの推計と水需給バランスの検討により、精度の高い計画策定を行ってきました。一方、経済開発の途上にあるサブサハラアフリカにおいては、気候変動を踏まえた水資源に関する長期計画策定や定期的更新の必要性が高いものの、水文情報や雨量の地上観測データ等の統計データが少なく、水資源計画の策定・更新が困難な状況にあります。
近年、デジタル技術や宇宙技術の進展により、衛星観測データを用いた降雨量の把握や水利用の可視化など、水資源ポテンシャルの推定に資する技術が利用可能となっており、これらデジタル技術や宇宙技術を用い、水資源計画策定に必要となる不足する地上観測データの補完や、水資源量や水利用の可視化を行うことで、地上観測データの少ない途上国において効率的に水資源管理計画を策定できる可能性があります。また、水資源の調査・計画時においてはステークホルダーとの協議が不可欠になってきており、その合意形成にデジタル技術の活用も期待されています。
本公募は、全国水資源マスタープランを題材として、日本企業の持つ宇宙技術やデジタル技術の技術実証を行い、その適用可能性と優位性等を把握・検討することを目的として実施します。本公募では、技術実証提案を4件程度採択し、最大200万円/件の実証実施に係る予算支援等のサポートを提供します。詳細につきましては公募要領をご確認の上、是非、技術実証のご検討・提案をお願いいたします。
■公募内容
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