AI Talent Development in Africa – AI人材の育成を通したアフリカのエンパワーメントの推進
2025.08.18
2025.08.18
国際協力機構(JICA)は、アフリカにおいてAI(人工知能)活用による開発効果を高めるため、AI人材育成を中核とする支援を推進しています。
AIは農業、医療、金融、教育など幅広い分野で効率化とイノベーションを実現し、2030年までに最大1.5兆ドルの経済効果をアフリカにもたらす可能性があります。例えば、農業分野では気象予測や土壌分析の高度化により小規模農家の生産性が最大30%向上、医療分野ではAI支援型診断により新生児死亡率の大幅な低減が報告されています。
一方で課題として、アフリカには高度な計算資源や現地発のAI特許数が極めて限られており、とりわけAI人材が不足しています(世界のAI人材のうちアフリカ人材はわずか1%)。こうした課題を克服するため、各国政府や民間、国際機関が連携し、大規模なAI人材育成プログラムやインフラ整備が進められています。
本レポートでは、2024年10月から2025年3月にかけて実施した調査に基づき、アフリカのAI人材需要、研修機会の不足、そして新たな成長機会について最新の分析を提供します。政策立案者、企業、教育・研究機関、開発パートナーなど多様なステークホルダーが、アフリカにおけるAI人材育成に係るエコシステムの構築に向けた戦略的な意思決定に活用できる内容となっています。
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