防災・復興ボンド(2023年9月発行)

JICAは、組織のミッションである「人間の安全保障と質の高い成長の実現」の達成に向けて、課題別事業戦略「防災・復興を通じた災害リスク削減」の下、開発途上国が将来的に独自に防災投資を拡充できる体制強化に取り組んでいます。防災及び自然災害からの復興に向けた取り組みを一層強化するため、本債券は当機構として初めての「防災・復興ボンド」として発行いたします。なお、本債券は、国際資本市場協会(International Capital Market Association:ICMA)「サステナビリティボンド」の特性に従った債券です。

防災・復興ボンドの特徴

資金使途

本債券による調達予定の資金は、防災及び自然災害からの復興を支援する有償資金協力事業に充当する予定です(但し、石炭火力発電事業への出融資を除きます)。

事業評価・選定プロセス

有償資金協力事業は全て、国際標準に基づく評価項目によって審査され、日本政府・外部専門家を交えた透明性のある評価プロセスを経て実施されています。それら事業のうち、上記「防災・復興ボンド」の資金使途に合致する事業を選定します。

資金管理

発行額と同額が適格事業に充当されるよう追跡・管理を行います。

レポーティング

他の有償資金協力事業と同様に、資金充当対象となる各事業の事前評価・事後評価を実施し、定量的・定性的な効果指標を含む評価表を作成し公表します。加えて、資金充当完了後に、「防災・復興ボンド」対象事業のインパクトをまとめたインパクトレポートを公表予定です。

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