北岡理事長がバングラデシュのカマル計画大臣と会談

2015年11月24日

北岡理事長(左)とカマル計画大臣

北岡伸一JICA理事長は、11月19日、バングラデシュのムストファ・カマル計画大臣とJICA本部(東京都千代田区)で会談しました。

冒頭、カマル計画大臣は、これまでの日本の支援に深い謝意を示しました。そして1971年の独立後、長年の努力を経て、教育、保健、貧困削減などの分野において成果を挙げており、今後も都市と農村の格差のない社会を目指すとともに、JICAのすべての支援は、自国の発展に貢献していると伝えました。これに対し、北岡理事長は、バングラデシュは独立時、大変困難な状況にあったが、特に2000年代後半以降、目覚ましい経済発展を遂げていると応じました。

カマル計画大臣は、加速する経済成長を支えるため、首都ダッカにおける都市交通整備事業などの経済基盤インフラ整備が極めて重要な局面にあると述べた上で、インドやミャンマーをはじめとする周辺国の中間に位置する自国の地理的戦略性に触れ、近隣諸国とのさらなる連結性の向上が不可欠であると語りました。北岡理事長は、日本政府による円借款事業の迅速性を高めるための新たな取り組みに言及し、JICAとしても協力を惜しまない旨、述べました。

JICAは今後、同国の次期5ヵ年計画(2016-2020)に沿った、電力、運輸(都市交通、道路、橋梁、港湾)などのインフラ整備に貢献するとともに、貧困削減、ガバナンス、教育、母子保健など、社会的脆(ぜい)弱性の克服を含む、同国の包摂的成長に役立つ支援を継続していく予定です。