北岡理事長がパレスチナ暫定自治政府のアッバース大統領と会談

2016年2月24日

北岡理事長(左)とアッバース大統領(右)

北岡伸一JICA理事長は、2月15日、訪日中のパレスチナ暫定自治政府のマフムード・アッバース大統領と都内で会談しました。パレスチナの大統領が日本を訪問するのは4年ぶりとなります。

冒頭、北岡理事長がJICAのパレスチナ支援について述べたところ、アッバース大統領からはこれまでのJICAの取り組みに対する謝意が伝えられました。特に、「パレスチナ開発のための東アジア協力促進会合(CEAPAD)」に関し、本年2月初めに日本で開催された高級実務者会合が大変有意義であったと述べ、日本側の関係者に対し感謝の意を表されました。

続いて北岡理事長より、パレスチナ及び周辺地域の状況について尋ねたところ、アッバース大統領は平和的解決に向けた取り組みを続けていることを強調。日本政府が2006年以降進めている「平和と繁栄の回廊」構想を未来志向のプロジェクトであると評価するとともに、ガザ地区においてJICAが実施している水及び電力分野における支援に対して、期待と感謝の言葉を述べられました。

これに対し、北岡理事長は経済発展がパレスチナの将来をよい方向に導くことへの期待を語りました。
JICAはパレスチナに対して、引き続き人々のエンパワメント及び生活の向上に直接役立つ協力を行っていく予定です。