北岡理事長が第6回アフリカ開発会議(TICADVI)開催地ケニアでアフリカ各国首脳らと会談

2016年9月6日

北岡伸一JICA理事長は、ケニアの首都ナイロビで8月27日から28日にわたって開催された第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)に出席したアフリカ各国首脳や国際機関のトップらと会談を行いました。TICADが初めてアフリカで開催された機会を捉え、各国におけるJICAの活動や、TICAD VI 支援策の展開を含む今後の協力のあり方等について意見を交わしました。各会談の概要は以下のとおりです。

8月26日(金)

TICAD VI開会に先立ち、国連開発計画(UNDP)のクラーク総裁、国際連合食糧農業機関(FAO)のダシルバ事務局長、国際農業開発基金(IFAD)のヌワンゼ総裁との協議を行いました。UNDPクラーク総裁とは、アフリカ支援に関する連携や協力事業を実施するうえでの安全管理について意見交換を行いました。FAOダシルバ事務局長及びIFADヌワンゼ総裁とは、アフリカの食と栄養のイニシアティブにおける連携について、協議を行いました。

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UNDPのクラーク総裁と北岡理事長(左)、FAOのダシルバ事務局長と北岡理事長(中央)、IFADヌワンゼ総裁と北岡理事長(右

8月27日(土)

TICAD VI本会合の第一日目は、トーゴのニャシンベ大統領、ギニアのコンデ大統領、赤十字国際委員会(ICRC)のマウラー総裁と協議を行いました。トーゴのニャシンベ大統領からは、回廊開発への協力に対する謝意とインフラ分野への協力の期待が示されました。また、ギニアのコンデ大統領からは、これまでの農業や教育分野への協力に感謝の意が述べられました。ICRCのマウラー総裁とは、開発途上国で協力事業を実施する際の安全管理に関する意見交換を行いました。

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トーゴのニャシンベ大統領と北岡理事長(左)、ギニアのコンデ大統領と北岡理事長(中央)、ICRCのマウラー総裁と北岡理事長(右

8月28日(日)

TICAD VI本会合の第二日目は、コートジボアールのワタラ大統領、ベナンのタロン大統領、国連高等難民弁務官事務所(UNHCR)グランディ国連難民高等弁務官と協議を行いました。コートジボアールのワタラ大統領からは、西アフリカ成長リング地域への支援への謝意と今後の支援への期待が表明されました。ベナンのタロン大統領からは、民間セクター育成を見据えた協力への期待が述べられました。UNHCRのグランディ国連難民高等弁務官とは、過激主義の台頭や難民問題について協議を行いました。

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コートジボワールのワタラ大統領と北岡理事長(左)、ベナンのタロン大統領と北岡理事長(中央)、UNHCRのグランディ国連難民高等弁務官と北岡理事長(右)

JICAは、今回のTICAD VI期間中に行ったアフリカ各国代表や国際機関などの開発パートナーとの意見交換の成果を生かし、今後も対話を継続し、アフリカにおける包摂的かつダイナミックな開発に向けた支援を行っていきます。