北岡理事長がJICA理事長として初めてジョージア、アルメニア、ウクライナを訪問:政府要人との会談や事業現場の視察を通じ、日本の協力の重要性を再確認

2017年6月21日

ジョージア支所開設レセプションで挨拶する北岡理事長

北岡伸一理事長は、6月11日から17日にかけてジョージア、アルメニア、ウクライナを訪問し、各国政府要人との会談を行うとともに、ODA事業の現場を視察しました。 

最初の訪問地ジョージアは、アジアとヨーロッパの結節点に位置する特徴を活かし、コーカサス地域のハブとして成長すべく、ビジネス環境の改善による経済の活性化を図っています。

ギオルギ・マルグヴェラシヴィリ大統領を始めとする政府要人からは、コーカサス地域初となるJICAのジョージア支所開設への謝意や日本からの投資促進への期待が表明されたのに対し、北岡理事長は人材育成、経済インフラの整備や観光セクターにおける支援などを強化していくことを表明しました。

アルメニア・サルグシャン大統領と面談する北岡理事長

次に訪問したアルメニアは、隣国との紛争を抱えながらも、順調に経済成長を遂げてきており、JICAはインフラ整備、地域開発に加え防災分野で支援を行っています。北岡理事長は1988年の地震で多くの犠牲者を出したスピタクを訪れ、日本と同じ地震国である同国に対して引き続き防災分野における支援を継続していく旨表明しました。セルジ・サルグシャン大統領を始めとする政府要人からは、人材育成を含むJICAからの更なる支援に高い期待が表明されました。

最後の訪問地であるウクライナは、2014年以降東部の情勢が悪化していますが、JICAは、ウクライナの経済・社会の発展に向けた国内改革を後押しすべく、経済・財政の安定化、環境、ガバナンス改善及び金融改革等の分野で支援を行っています。ペトロ・ポロシェンコ大統領を始め政府要人からJICAのこれまでの協力について謝意が述べられ、北岡理事長は、インフラ整備や環境分野などにおける支援を継続していくことを表明しました。

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(左)ウクライナ・ポロシェンコ大統領と面談する北岡理事長 (右)ボルトニッチ下水処理場改修事業地にて、ヘンナディ・ズーブコ副首相兼地域発展・建設・公共サービス大臣と記者会見に応じる北岡理事長

今回訪問した3か国は、ソ連崩壊後の1991年に独立し、現在、民主化、市場経済化政策を進めているところです。日本との外交関係樹立25周年の節目にあたる本年、北岡理事長は、JICA理事長として初めてこれらの国々を訪問しました。JICAは、今後も資金協力、技術協力等を通じ、各国の国づくりと日本との関係強化に一層貢献していきます。