北岡理事長がアジア・アフリカ法律諮問委員会(AALCO)第57回総会のオープニングセッションに登壇

2018年10月9日

2018年10月9日、北岡伸一JICA理事長はアジア・アフリカ法律諮問委員会(AALCO)第57回総会のオープニングセッションに登壇しました。

国際法に関するアジア・アフリカ地域唯一の政府間国際機関であるAALCOは、国連国際法委員会(ILC)等を通じ、アジア・アフリカ諸国の国際法上の関心事項を国際社会に発信することを目的としており、2018年現在、47の国・地域が加盟しています。日本は、1956年の設立以来の原加盟国として、AALCOの活動を継続的に支持してきました。

同オープニングセッションでは、河野太郎外務大臣、山下貴司法務大臣、ケネディ・ガストーンAALCO事務局長、ミゲル・デ・セルパ・ソアレス国連事務次長(法務担当)、浅田正彦国際法学会代表理事が登壇され、変動する国際情勢における法の支配の重要性などについて議論しました。

北岡理事長は、日本が明治維新以降、様々な国の法律を参考にしながら自国の状況に合う法律を整備してきた試行錯誤の歴史に言及したうえで、日本自身の歴史的な経験を活かし、相手国が、自発的な選択を行い、草案を完成させていくというアプローチを重視したJICAの法整備支援を紹介しました。また、明治維新以降、国際法を遵守してきた日本が、1930年代ころより、国際秩序への「挑戦者」となった大きな過ちを振り返り、世界が二度の戦争を通じて確立した、「すべての紛争は平和的かつ外交的に解決すべき」という原則を決して忘れてはならないと強く訴えました。

JICAは、過去20年以上にわたり、インドネシア、ウズベキスタン、カンボジア、ケニア、中国、ネパール、東ティモール、ベトナム、ミャンマー、モンゴル、ラオス等で民事法・経済法を中心に国内法の整備を支援してきました。JICAは、今後も途上国の法整備支援を継続していきます。

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AALCO第57回総会の様子