田中理事長がモンゴルのバトバヤル経済開発大臣と会談

−資源開発に沸くモンゴルとの新たな協力関係の構築を確認−

2013年8月5日

田中理事長(左)とバトバヤル大臣

田中明彦JICA理事長は8月1日、JICA本部(東京都千代田区)で、来日中のモンゴルのニャムジャブ・バトバヤル経済・開発大臣と会談しました。

近年、鉱物資源開発に伴い高い経済成長を遂げているモンゴルですが、鉱物資源収入に過度に依存した経済構造からの脱却、老朽化したインフラの整備や社会サービスの改善など、持続的な経済成長を果たすために解決すべき課題も多く抱えています。モンゴル政府は、2012年8月、国家開発をさらに推進していくため、外国などからの支援や貿易・投資の促進などを一元的に担う経済・開発省を新たに設立し、バトバヤル氏が初代大臣に就任しています。

会談の冒頭、田中理事長は、「JICAは、1990年にモンゴルが民主化・市場経済化に着手して以来、人材育成や経済・社会インフラ整備を支援しており、今後もパートナーとして協力していきたい」と述べました。

バトバヤル大臣は、「JICAはモンゴル国民にとって親しみのある身近な存在」と述べるとともに、これまでのJICAのモンゴルへの支援に対する評価と感謝を伝えました。また「ウランバートルの大気汚染や激しい渋滞などの都市問題や、地方都市のインフラ整備や産業の育成など、幅広い分野で協力をお願いしたい」として、JICAの支援への期待を示しました。

これに対し、田中理事長は「モンゴルの国家計画を尊重した上で、長期的な視野に立って、JICAが貢献可能な分野で支援を行っていきたい」と応じるとともに、「両国のパートナーとしての互恵的な協力関係の構築に向け、JICAも協力していきたい」と述べました。