田中理事長がベトナムのズン首相と会談

2013年12月17日

会談後、握手を交わすズン首相(右)と田中理事長

田中明彦JICA理事長は、12月13日、日・ASEAN特別首脳会議のため来日した、ベトナムのグエン・タン・ズン首相と都内で会談しました。

会談の冒頭、ズン首相は、これまでの日本のODAに関する協力に触れ、「日本は、常にベトナムに対する最大のODA供与国であり、両国の友好関係はあらゆる分野で発展している。日本からの支援はベトナムにおいて効果的に活用されており、感謝している」と謝意を示しました。

田中理事長は、地域の経済発展に向けたASEAN連結性強化の重要性について述べた上で、「JICAが継続的に支援している南北高速道路や、ノイバイ空港第2ターミナル整備、ラックフェン国際港の開発については、ベトナムにとって重要であるのみならず、東南アジア全体の連結性という観点からも大変重要なプロジェクトであると考えている」との認識を伝えました。

これに対しズン首相は、ODAの効果的な活用に向けて、協力事業の実施に当たっての重要課題には、自身がリーダーシップを持って対処していることに言及するとともに、ベトナムの関係省庁とJICAの連携がこれまで以上に促進され、今後、ODAを通じた両国の関係強化につながることを期待すると述べました。

田中理事長は、「ベトナムとの関係では、今年はODA再開20周年に当たり、さまざまな分野で協力関係が強化されている。今後、首脳レベルで合意される協力についても、JICAとして全力で支援していきたい」と述べ、会談を締めくくりました。