田中理事長が南スーダンのイッガ副大統領と会談

2015年3月23日

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田中理事長(左)とイッガ副大統領

田中明彦JICA理事長は、3月18日、国連防災世界会議で来日中のジェームス・ワニ・イッガ南スーダン共和国副大統領と東京都内で会談し、南スーダンにおける和平プロセスの進ちょく状況や、南スーダンの国造りと平和の定着に向けた今後の協力について意見を交わしました。

イッガ副大統領は、南スーダン独立以前からこれまでの、JICAの保健、教育、水、農業など、多岐にわたる協力に対して謝意を述べ、今後のさらなる協力関係の発展に期待を示しました。また、継続中の和平協議については、平和の定着なくして国家の発展はありえないとし、早期の合意に向けて尽力すると語りました。

これに対し田中理事長は、JICAとして引き続き南スーダンの国造りに協力していく旨を伝え、3月19日に起工式が予定されている「ナイル架橋建設計画」は、南スーダンの首都ジュバと近隣国を結ぶ重要なインフラであり、その早期完工に期待していると述べました。また、南スーダンにおける協力拡充の基礎として、平和の定着を願う旨を伝えました。

最後にイッガ副大統領は、再び国民を紛争の災禍に戻すことは許されないと語り、平和の実現への決意を述べました。