9月28日:TICADVIに向け、田中理事長、スティグリッツ・コロンビア大学教授、TICAD共催者代表などが、アフリカの産業開発と構造転換について議論

概要

会議名:TICADVIプレイベント「産業開発とアジェンダ2063の実施を通じたアフリカの構造転換」
開催日:2015年9月28日(月)
主催:JICA
共催:外務省、NEPAD、UNDP、UNOSAA、AUC、WB、コロンビア大学
場所:Waldorf Astoria NY

主な参加者

JICA田中理事長、UNDPクラーク総裁、アミナ・モハメッド・ケニア外務長官NEPADマヤキ長官、AUCムウェンチャ副委員長、AfDBアサモア副総裁、UNOSAAアブドルアジズ代表、外務省丸山アフリカ部長、コロンビア大学・スティグリッツ教授(ノーベル経済学賞受賞者)、ノーマン教授、エチオピア・カイゼン機構ゲタフン所長、JICA研究所畝所長、島田招聘研究員(静岡県立大学准教授)

背景・目的

アフリカは2000年代以降、持続的に経済成長していますが、貧困削減の加速化、格差是正、若年雇用創出などの開発課題に加え、昨年来の一次産品価格下落などの新たな課題に直面しています。

アフリカの持続的で包摂的な成長と、アフリカ経済の構造転換・多様化に資するアプローチとして、「産業化」(Industrialization)がアフリカの開発課題として改めて注目されています。

JICA研究所と、スティグリッツ教授率いるコロンビア大学・政策対話イニシアチブは、TICADIV(2008年)開催をきっかけに、アフリカにおける産業開発の可能性、産業政策のあり方などについて共同研究を行い、本年9月に「Industrial Policy and Economic Transformation in Africa」をコロンビア大学出版会より出版しました。

また、本年8月には第6回アフリカ開発会議(TICADVI)の2016年ケニア開催が発表されました。

このような背景の下、JICAは、SDGsを採択する第70回国連総会のサイドイベントとして、TICADVIプレイベント「産業開発とアジェンダ2063の実施を通じたアフリカの構造転換」をニューヨークで開催しました。

内容

田中理事長より、冒頭の基調演説にて、「構造転換促進」と「強靭性強化」への取り組みとしてのアフリカ産業開発の必要性、アジアの経験のアフリカへの応用の可能性、エチオピアにおけるJICAによる産業政策対話とカイゼンの実績などを紹介しました。

スティグリッツ教授より、JICA研究所とコロンビア大学の共同研究書籍「Industrial Policy and Economic Transformation in Africa」出版内容の紹介を中心に、アフリカにおける産業開発の重要性、その可能性を説明し、産業化の成功例である日本に学ぶべきことを指摘しました。

その取り組みの好事例として、エチオピアの年10%を超える成長の継続、エチオピアにおけるカイゼンへの取り組みとJICAの支援が注目されました。
日本の産業化の経験、技術力、人材への投資と教育等を吸収すべきとの指摘も相次ぎました。

キーノートスピーチ、パネルディスカッションともに、アフリカの産業化の必要性を訴える意見が相次ぎ、今後のTICADVIのテーマとしての産業開発、アフリカにおける産業政策の必要性、日本・アジアの経験のアフリカへの適用、カイゼンへの取り組みの有効性などが注目されました。

関連リンク

【画像】

【画像】

【画像】

【画像】

【画像】

【画像】

【画像】

【画像】