JICA Innovation Quest

JICA Innovation Quest 共創から生まれる新しい国際協力

JICA Innovation Questは、2022年度をもって、新規事業としての活動期間を終えました。3年超の活動期間、応援してくださった皆様、誠にありがとうございました。
現在では、これまでの成果と課題を振り返り、新しい形での事業実施を検討・機構内調整中です。詳細が決まり次第、このサイトで随時更新いたします。

最新ニュース

【イベント開催報告】JICA Innovation Quest ファイナル・プレゼンテーション(7月31日(日))盛況のうちに終了!

以下にてご案内しておりましたJICA Innovation Questファイナル・プレゼンテーションイベントですが、オフライン・オンライン合わせて100名以上の方にご参加いただき無事開催することができました。
4チームによる素晴らしいアイデア発表、審査員による示唆に富むアドバイス、視聴者の皆様と各チームによるQ&Aなど、刺激と熱い思いに溢れるイベントとなりました。
最優秀賞には、マダガスカルチームが選ばれました。

当日の様子は、Youtube上でアーカイブを公開中です。ぜひご視聴ください!

ファイナルプレゼンテーションイベント概要(終了済)

JICAの新規事業である、JICA Innovation Quest、略して「ジャイクエ」では、2022年3月から第3回プログラムを開始。新しい国際協力のアイデアを実現に向けて、4つのチームがインキュベーションプログラムに取り組んできました。アイデアのブラッシュアップに取り組んだ5カ月間の集大成を、7月31日にファイナル・プレゼンテーションイベントにおいて発表します!
当日は審査員によって選ばれた1チームに、JICAより最優秀賞が送られます。またアイデアのさらなる実現に向けてご協力いただける企業・団体や個人と繋がり、アイデアを実現に近づけるための場でもあります。皆さまぜひ奮ってご参加ください!

本イベントはYouTubeライブで公開予定です。視聴リンクは上記に掲載しておりますが、参加者数把握のためにもぜひ事前登録いただいたうえでご視聴いただけますと幸いです。
(YouTube URLは上部でも公開しておりますが、事前に申し込みいただいた方には当日のスケジュール等をメールにてご連絡いたします)

こんな方におすすめ

  • SDGsや、オープンイノベーションに関心のある方
  • 開発途上国の課題解決に向けた新しいアイデアに関心のある方
  • 開発途上国への情熱溢れる人々との出会いに関心のある方

イベント概要

  • 日時:2022年7月31日(日)13:00~17:30
    (会場参加者のみ第二部として19時までネットワーキングを予定)
  • 参加費:無料
  • 参加方法:オフライン会場参加/オンライン参加(YouTubeによるライブ動画配信予定)

(YouTube URLは本ページでも公開しておりますが、事前に申し込みいただいた方には当日のスケジュール等をメールにてご連絡致します)

スケジュール(予定)

登壇者

【開会のご挨拶】

安藤 直樹(JICA 企画部長)

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大学で熱帯農業を学び、インドネシアの農村で住み込み調査をしたことをきっかけに国際協力の世界に。JICAでは、ザンビア事務所員、エチオピア事務所次長、インドネシア事務所長を経験し、アジアとアフリカの両地域で開発事業に従事。若い人のアイデアからベテラン世代が刺激を受けて、世代を超えてイノベーションの輪が広がることを願い、JICA内でイノベーティブな取組をけん引。

【審査員】(※敬称略、50音順、順不同)

天花寺 宏美(一般社団法人コペルニク・ジャパン 代表理事)

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一般社団法人コペルニク・ジャパン代表理事として、日本でのコペルニクの活動全体を統括、推進する他、企業のCSR活動に関するパートナーシップ構築や、途上国向け製品の開発、市場調査、ビジネスプラン作成を行うアドバイザリー・サービスの顧客対応に従事。また、メディアや寄付者の対応や渉外イベント、ワークショップの企画及び大学等での講演も多数。2017年から特定非営利活動法人ジャパンプラットフォームの理事に就任。英仏語通訳としても活動。聖心女子大学出身。

福山 周平(アクセンチュア株式会社 ビジネスコンサルティング本部 シニア・マネジャー)

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兵庫県出身。2010年、大学卒業後にアクセンチュア入社し、サプライチェーン領域を中心に経営コンサルティングプロジェクトを歴任。現在は同社の国際開発領域リーダーとして、有望なデジタル技術を有する民間企業を中心に、ODA等を活用した新興国でのビジネス立ち上げを20件超支援。学生時代のケニア・マレーシアでの海外ボランティア活動が国際協力の原点。2020年度JICA 能力強化研修「民間企業との連携」講師。

松山 剛士(JICA企画部 イノベーション・SDGs推進室長)

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鹿児島県出身。新卒でJICA入構。基礎教育とアフリカを軸に事業を経験。ザンビア事務所員、エチオピア事務所次長等を経て、2021年より現職。SDGsを羅針盤として、様々なパートナーとのつながりとイノベーティブな取組で国際協力のインパクトを大きくしようと内部推進、外部広報に邁進。

山中 翔大郎(楽天グループ株式会社 プランニング & ストラテジックインベストメント インベストメント・マネージャー)

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楽天キャピタルの戦略・企画部門のインベストメント・マネージャーとして投資活動や投資先・各事業部との連携などを担当。シティバンク、モルガン・スタンレーを経て楽天入社後は社長室に配属。その後、アフリカ等の海外事業やアクセラレーター等のオープンイノベーションに従事。一橋大学社会学研究科修士、ロンドンビジネススクール金融学修士。

【オーディエンスとの質疑応答コーナー モデレーター】

大島 輝一(認定NPO法人very50 Customer Success Director)

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東京都出身。コーネル大学都市計画大学院を卒業後、very50に新卒入社。大学院時代には、東南アジアにおける配車アプリの普及に関する研究に従事。コーネル大学東南アジアフェローの一員にも選出され、東南アジア研究を牽引。研究外では、プエルトリコ災害復興インフラプロジェクト等も経験。very50入社後は、アジア新興国のソーシャルビジネス支援から、教育コンテンツ開発、コミュニティマネジメントまで幅広い領域を担当。

お申込み方法

以下のリンクから、参加方法(オフライン・オンライン)を選択の上、お申込みください。

第3回JICA Innovation Questについて

1.プログラム概要

途上国の課題解決に資するアイデアを現地に届けるための社会起業応援インキュベーションプログラムです。プログラム期間中には、JICAのネットワークを生かした途上国現地での実証実験の機会などを通じて、アイデアの妥当性や実現可能性を検証することができます。プログラムの最後には、事業化に向けた団体・企業との出会いの場を提供することを目的に、ファイナル・プレゼンテーションの場を設け、アイデア・オーナーを中心とした各チームより、ブラッシュアップしたアイデアを発表いただきます。

2.参加者

事業アイデアをもつ「アイデア・オーナー」と、事業アイデアの実現に向けアイデア・オーナーと協働・共創する「サポーター」の2つの枠を設け、それぞれ募集の上、チームを構成します。

アイデア・オーナー紹介

セネガル、マダガスカル、マラウイ、モンゴルの4か国の課題解決のためのアイデア・オーナーが4チームは以下の通りです!

セネガル:セネガルの言語状況から生じる教育格差や情報格差をウォロフ語-フランス語コーパスを用いたサービスで解決する

アイデア・オーナー

巴山未麗

アイデア概要

このプロジェクトでは、フランス語で行われる授業に困難を感じているセネガル人中学生に学習サービスを提供し、生徒も教師も主体的な学びができるようになることを目的としています。具体的には、コーパスというフランス語とウォロフ語の例文データを用いた学習サービスや翻訳機の導入を考えています。

自己紹介

東京都に住む高校三年生の巴山未麗と申します。私は高校一年時にフランスに滞在していた経験から、セネガルの「ウォロフ語」という言語に出会い、帰国後にこのプロジェクトを始めました。ウォロフ語以外にも多くの言語に興味があり、言語のフィールド調査を行うのが好きです。

参考情報

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マダガスカル:途上国の栄養改善活動を支援する「身長測定アプリ」の開発と実証

アイデア・オーナー

山本侑(代表者)、太田敬一、中川弘一

アイデア概要

途上国の子どもの栄養状態は「身長」を測定することで評価されます。しかし、子供を押さえつけながら行う身長測定は現場の負担となっており、また測定値の精度向上が求められています。私達は以前より身長測定アプリの開発を進めており、特に栄養不良が深刻な課題であるマダガスカルで、アプリの有効性検証を行う予定です。

自己紹介

私は「途上国の栄養改善に貢献したい」と考え約3年前に開発支援業界に転職しました。本アイデアの根っこは、この「途上国の栄養改善に貢献したい」という想いです。楽しく活動を進めていきたいと考えています。

参考情報

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マラウイ:アフリカ布による幼児向け教育啓発プロジェクト

アイデア・オーナー

Chitenducation(中北順也(代表者)、田中紗代、山内忠範)

アイデア概要

教育環境が満足に整備されておらず、教材が不足し、知育へのなじみがあまりないマラウイで、日常に根差すアフリカ布を教材に活用することで、誰もが教育にアクセスできる環境づくり、普及員として農村部の女性を雇用することでの社会進出支援、現地での生産・販売による産業・雇用の振興の3点を目指しています。

自己紹介

私たちは第2回ジャイクエに参加し、立案した事業を実現するため活動しています。メンバーには保育士や医師、公務員などがおり、半数はマラウイ在住経験があります。団体としてNPO法人設立の認証を申請中です。

参考情報

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モンゴル:遊牧民の出稼ぎに選択肢を-地方都市での漢方事業発展への貢献

アイデア・オーナー

川上英輝(代表者)、田邨典生

アイデア概要

遊牧民は畜産を主とした伝統的な生活スタイルを送っているが、収入が安定せず首都へ出稼ぎに行く。しかし首都の深刻な大気汚染や生活スタイルの変化など課題が多い。

本アイデアは、遊牧の生活スタイルに合った副収入源として漢方栽培に着目し、副業機会を提供することで遊牧業を持続的に営むことができる社会を実現する。

自己紹介

仕事柄色々な国を訪れてきましたが、モンゴルは最も多く課題を抱える国の一つです。本テーマも現地駐在の実体験に基づき立案しました。ジャイクエを通じて皆様と一緒に事業立ち上げのアイデアを育てていきたいです。

参考情報

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3.提供コンテンツ

JICA外有識者によるインプットセッション・アドバイザリー

  • インプットセッションを通じて、
  • 途上国における社会起業のノウハウ
  • アイデアを実証化するためのノウハウ を学べる!
  • アドバイザーから各チームへ、
  • 実証実験やアイデア事業化に係るアドバイザリー
  • アイデアブラッシュアップに資する事業経験者への紹介
  • マーケティング、収支計算等実務的側面のサポート 等を提供!
認定NPO法人very50

2008年設立、『「自立した優しい挑戦者」を増やして、世界をもっとオモシロク。』を理念に掲げ活動している認定NPO法人。
東南アジア・南アジアを中心に世界各地の社会起業家の支援やビジネスアクセラレーションを行うとともに、国内外のSDG現場へ高校生から社会人までを派遣する人材育成等も行なっている。

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JICA内サポート体制

JICA内の当該地域・分野のエキスパート、JICA在外拠点によるアドバイスを提供!

実証実験へのサポート

アイデア実装のため、実証実験の経費を各チーム最大100万円サポート!
(参加者の現地渡航費等を除く直接経費。支出基準や申請プロセスは弊機構の定めに則る。)

共創・イノベーションのための環境を整備

プログラム期間中、各チームにアイデアブラッシュアップのための環境をオフライン・オンライン両方で準備予定!

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アイデア発表の機会

プログラムを通じてブラッシュアップされたアイデアを、企業や投資家等向けに披露する公開イベントを用意!

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4.参加者に求めること

  • プログラムにおいて提供する全セッションへの参加
  • オンラインも活用したアイデアの現地での実証実験の計画・実施
  • 実証実験結果を踏まえた、アイデアの妥当性の検証、ブラッシュアップ結果のファイナル・プレゼンテーションでの発表、等

5.プログラム実施期間

2022年3月~2022年7月

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プログラム中のスケジュールは以下の通りです。

フェーズ2:共創・実証実験フェーズ

日程 プログラム名 概要
4月16日(土)
(9時~18時)
インプットセッション サポーターとアイデア・オーナーの顔合わせ、チームビルディング、外部講師(認定NPO法人very50)によるインプットセッション
5月21日(土)
(15時~18時)
中間フィードバックセッション1) これまでの各チームの進捗を共有、他チームやアドバイザーからのフィードバック
6月25日(土)
(15時~18時)
中間フィードバックセッション2) これまでの各チームの進捗を共有、他チームやアドバイザーからのフィードバック
7月31日(日)
(13時~19時)
ファイナル・プレゼンテーション 各チームが、実証実験結果をオンラインで公開発表、JICA内外の有識者からフィードバック

6.開催方法

全日程プログラムは原則オンラインまたは対面・オンラインのハイブリッドによる開催とします。海外などからもオンラインで参加可能としますが、一部提供機会に制限がある可能性がございます。

7.アイデア・オーナー向け資料(参考)

(ご参考:アイデア・オーナー向け説明会)

8.サポーター募集説明会(参考)

サポーター募集の説明会を兼ねて3月19日(土)に開催した、アイデア・オーナーによるピッチイベントのアーカイブ動画を引き続き公開しています。まだご視聴になっていない方は、是非ご覧ください。

<ピッチイベント・募集説明会について>

日時:2022年3月19日(土)16時~18時
(注)終了しました。

アーカイブ動画の視聴URL

先日実施したアイデア・オーナー向け説明会の模様を一部YouTubeにアップロードしております。サポーター向け情報も一部説明しておりますので、ぜひご覧ください。

これまでのJICA Innovation Quest

革新と共創の実現のため、若手職員が立ち上げた新規事業

JICA Innovation Quest、略して「ジャイクエ」は、未発掘のアイデアの原石や新しい技術、個人の熱い想いを国際協力の世界と繋ぎ、従来の枠組みにとらわれない新しい国際協力のアイデアを生み出すオープンイノベーションプログラムです。これまで国際協力に関わりを持っていなかった人々を含め、多様な人々が出会い、共に考える場を創り、新しい国際協力・途上国課題解決のためのアイデアを創りたい-。そのような想いのもと、若手職員の発意によりジャイクエは生まれました。

途上国の課題解決を多様な仲間やサポーターと共に本気で考える3か月のプログラム

2019年度から開始したジャイクエは、過去2回、3か月のアイディエーションプログラムを実施してきました。多様なバックグラウンドを持つ参加者とJICA職員が少人数チーム(6名前後)を結成し、開発途上国の課題解決に資するアイデアを創出するアイディエーションプログラムです。

プログラム参加者は、JICAが持つ豊富なネットワークを生かし、開発途上地域の人から現地における課題についてインプットを受けたり、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(慶應SDM)のファシリテーションのもと、システム×デザイン思考を通じたアイディエーションの機会を得たり、その他にもJICA内外の講師から途上国において社会課題を解決するためのアイデアを事業化する視点等のインプットを得たりしながら、期間内にアイデア創出に取り組みました。

2019年度に開催した第1回ジャイクエでは、スリランカ、ブータン、ペルー、マダガスカル、タジキスタンを対象に、SDGsゴール2(飢餓・食・栄養・持続可能な農業等の分野)の課題をテーマとしました。

2020年度に開催した第2回ジャイクエでは、モンゴル、カンボジア、ネパール、パレスチナ、エジプト、マラウイ、ザンビアを対象に、「誰一人取り残さない社会の実現(社会的包摂:Social Inclusion)」を横断的テーマとし、各国JICA在外事務所からチームに課題が与えられました。

これまでの活動

協力企業・団体

リンク集

お問合せ先

JICA Innovation Questに関するお問い合わせは、下記へご連絡ください。

企画部総合企画課 <pdtsp@jica.go.jp>