1.「持続可能な観光」のためにJICAが行う支援
概要
多くの国や地域において、観光セクターは経済成長や雇用機会創出の牽引役として大きな期待を集める分野となっています。しかし、観光による経済的便益のみを追求して短期的な誘客重視の施策を進めてしまうと、地域住民の生活や自然環境、景観等への悪影響が発生する状況（オーバーツーリズム、自然破壊、ゴミの増加等）となり、地域住民の観光開発への不満が増大するほか、来訪者の満足度低下により地域の魅力減退へとつながってしまいます。また、観光収入が地元経済に還元せずに他の地域や国に漏出してしまうと、観光客が増加しても地域は疲弊するだけとなってしまいます。
JICAは、観光自体を質の高い成長の「目的」ではなく、有効な「手段」として位置づけ、多様な関係者の力を集結しながら経済、社会、環境面の課題に総合的に取り組む「地域経営」の実践により、各地域が自律的な成長を確保することを支援します。なお、多くの地域において観光を通じた自律的な成長を確保していくためには、個々の地域での取り組みのみならず、観光事業者や地域を支える観光行政の能力強化も不可欠であるため、地域と観光行政の複層的なアプローチに取り組んでいます。また、国連世界観光機関（UN Tourism）との連携により、協力インパクトを可視化し、国を超えたナレッジシェアリングの場を創出することによって、本取組に賛同するパートナーを拡大し、観光を活用した持続可能な地域経営の実践を全世界に拡大させることを目指しています。
2.JICAとUN Tourismの連携について
概要
JICAは、開発途上国に対して、観光分野における開発計画の策定、人材育成、インフラ整備、自然遺産や文化遺産を活用した地域振興など、1970年代から多様な協力を実施しています。
観光を通じた持続可能な開発を更に推進するため、2017年には国連世界観光機関（UN Tourism）と協力協定を締結し、発展途上国の観光開発に係る様々な活動（共同研究・調査等）を実施してきました。
3.「地域輝かせ隊」JICA海外協力隊との連携
概要
「地域輝かせ隊」は、開発途上国の持続可能な観光を推進するJICA海外協力隊のことです。任地のニーズに基づき、地域資源を活用した地域主体の観光地域づくりに関する対外発信を実施したり、対象地の観光産業について情報収集を実施することが期待されています。
4．JICA専門家紹介
工事中
5.ニュースレターバックナンバー
工事中
6.問い合わせ先
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経済開発部 民間セクター開発グループ 第二チーム
経済開発部民間セクター開発グループ <edgps@jica.go.jp>
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