研修員・留学生事業

概要

JICAでは各国における道路アセットマネジメント技術に係る中核人材を育成するため、各国省庁の職員、技術者を短期研修員及び長期研修員(修士・博士留学生)として受け入れています。

留学生(長期研修員)

研究テーマ一覧

留学生受入れ事業では、国内の大学の協力の元、2020年度までに12ヵ国27名の留学生受入れを予定しています。帰国後は技術協力プロジェクト等への参画等でJICA事業に携わる各国における中核人材となることを期待しています。

特別プログラム

長期研修員事業にて来日している研修員への支援活動の一環として、特別プログラム/留学生セミナーを実施しています。JICA事業留学生等を対象に、各研修先大学の長期休暇を利用して道路橋梁維持管理分野の最先端の技術に関する講義や道路アセットマネジメントに関する取組、施設等(大学、高速道路、民間)の視察を実施しています。

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2019年度 現場研修の様子

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2020年度 中間報告会の様子

インターンシッププログラム

本プログラムでは、留学をより充実したものとするため、希望する留学生に対し国内企業・団体でのインターンシップの機会を提供しています。RAMPではインターン生の受入れにご協力いただける企業・団体様を募集しています(随時募集中)。

課題別研修(短期研修員)

「橋梁維持管理研修」(2018-2020)

橋梁の維持管理は、道路に比べて費用がかかり、また高度な点検や診断、補修技術が求められます。本研修では、開発途上国における計画的な予算配分、日常的な維持管理体制の強化、技術力の組織的な向上、予防保全の導入等を目的として、講義、実習等を実施しています。また本邦研修の実施後、翌年度の研修をよりよいものにするため現地でのモニタリング活動等を行っています。

  • 研修参加国(2018年度):バングラデシュ、ブータン、キューバ、コンゴ民主共和国、エジプト、エルサルバドル、エチオピア、ホンジュラス、イラク、モザンビーク、ネパ-ル、フィリピン、セントルシア、サモア、スリランカ、スーダン、タンザニア、トーゴ、チュニジア、ウガンダ、ザンビア(計22名)
  • 研修参加国(2019年度):ブータン、コンゴ民主共和国、エジプト、ガーナ、ギニア、ラオス、ミャンマー、ニカラグア、フィリピン、南スーダン、スリランカ、タンザニア、ウガンダ、ウクライナ、ザンビア(計17名)

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橋梁点検の研修

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現地モニタリングの様子

関連リンク

「道路アセットマネジメント」(2019-2022)

本研修では、日本国内における道路アセットマネジメント定着に向けた取組状況・研究開発状況の理解や点検データを活用した予算計画策定・健全度推移予測手法の理解・習得を通じて、研修参加国の道路アセットマネジメントの定着に向けて必要な対応策や改善策が策定されることを目指しています。

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ドローンを用いた橋梁点検の研修

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NEXCO中日本施設見学

  • 研修参加国(2019年度):
  • (初級コース)バングラデシュ、ジブチ、キリバス、マダガスカル、ミャンマー、ナミビア、ナイジェリア、ニウエ、パプアニューギニア、ルワンダ、ソロモン(計14名)
  • (中級コース)ボリビア、カンボジア、エチオピア、ガーナ、モザンビーク、フィリピン、タジキスタン、東ティモール、ザンビア(計14名)

関連リンク

「チュニジア国研修員のフォローアップ」(2021年3月)

2021年3月8日(月)、オンライン形式(Teams)にて、チュニジア国研修員のフォローアップ研修を実施しました。本研修では、2017年に課題別研修「橋梁維持管理」に参加したチュニジア国研修員の帰国後の活動のフォローアップとして、研修員の要望を踏まえ、チュニジア国で必要とされる課題に焦点を当てたプログラムで構成するセミナーを開催しました。

セミナーでは、研修員が所属する機関の関係者を対象に、橋梁維持管理に係る人材育成を行う日本の大学の取り組みや、日本で行っている維持管理に関するAI技術の紹介が行われました。所属機関の関係者を中心に橋梁維持管理の業務に従事するチュニジア国の企業大学関係者など産官学の分野から50名の参加がありました。

意見交換ではチュニジア側から「AI技術を用いて斜張橋のPCケーブルの劣化診断は可能か。」という質問や「JICAやJICAを通じて日本の大学の協力を得て橋梁維持管理分野の技術者研修体制の強化を図りたい」という発言があるなど本セミナーへの関心の高さが伺えました。また、セミナーの最後にはチュニジア国橋梁道路局に所属するMs.Sifaouiからセミナーの開催に対して感謝の言葉をいただきました。

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オンラインセミナーの様子

国別研修(短期研修員)

キューバ「道路・橋梁維持管理」(2020-2023)

キューバでは、RAMP課題別研修「橋梁維持管理」(2018年度)に参加した建設省職員が、長崎のインフラ維持管理研修制度「道守」をベースに現地で橋梁維持管理技術者養成コース設立を提案、その後コースの開始に至っています。本研修では、課題別研修からの継続的な協力を通し、現地における道路アセットマネジメント技術の中核人材育成を目指します。

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