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ナイジェリア ― 注目分野(インフラ分野)

特に応募を期待する領域

【エネルギー】
 ・分散型太陽光発電システム及びエネルギーマネジメントシステム
 ・電力メーター及び料金徴収システム
 ・安定供給のための系統制御システム、送配電事故探査システム
 ・省エネ技術(BEMS、HEMS、建物断熱材など)
 ・P2P電力取引技術
 ・フレアガス処理
 ・CNG公共交通インフラ等天然ガス利用拡大

【都市インフラ】
◎都市開発
 ・土地利用管理システム
◎給水
 ・漏水探知システム
 ・顧客メーター及び料金徴収システム
 ・簡易井戸施設及び料金管理システム
 ・簡易浄化システム
◎廃棄物管理
 ・医療廃棄物焼却炉
 ・廃プラスチック・電子廃棄物処理・リサイクル技術
◎運輸・交通
 ・交通制御・信号システム

【物流インフラ】
 ・物流・集荷最適化・マッチングサービス
 ・税関効率化技術

応募を期待する背景・ナイジェリア国の現状

ナイジェリアでは経済発展の基盤となるインフラ開発に膨大な需要がありますが、投資不足により整備が追いついていません。特に慢性的な停電は経済成長の最大のボトルネックとなっており、発電・送電設備の容量不足、配電部門の電力損失や不十分な料金回収など、電力システム全体に亙り大きく改善の余地があります。都市部の電化率は約9割を誇るものの、系統からの電力供給が不安定なため、ディーゼル自家発電機に大きく依存しており、経済・環境への負荷が課題になっています。地方部の電化率は27%(世銀、2022年)にとどまっており、電力の安定供給・脱炭素化と電化を推進するため、都市部と地方部双方で分散型太陽光電源などの急速な展開が期待されています。電力需要の高まりを背景に、省エネを通じてエネルギー需要を効率的に管理する必要性も高まってきています。
さらに、ナイジェリアは経済機能の都市集中とそれに伴う都市部の人口増加が顕著であり、特にアフリカ最大の商業都市ラゴスと、行政機能の中心地として人口が増加している首都アブジャでは、持続可能な成長を支える都市計画の策定とそれに基づくインフラ整備などの都市開発が急務となっています。加えて、それら都市間、また都市部と地方部を繋げる物流網が十分に整備されていないため物流コスト高や運送時間の長時間化を招いており、地域間格差の原因にもなっています。

参考リンク

■ 戦略文書

■ JICA関係プロジェクト