概要

1.目的

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エジプト「ナイル流域における食糧・燃料の持続的生産」プロジェクト〜蒸発散観測装置の前で灌漑システムの確認作業を実施しているところ。

環境・エネルギー、生物資源、防災および感染症等の地球規模課題の解決を視野に、これら諸課題の解決に繋がる新たな知見の獲得及びその成果の将来的な社会実装(具体的な研究成果の社会還元)を目指し、開発途上国の社会的ニーズをもとに我が国の研究機関と開発途上国の研究機関とが協力して技術協力プロジェクトの枠組みにより国際共同研究を推進するもので、その目的は次のとおりです。

1)日本と開発途上国との国際科学技術協力の強化

2)地球規模課題の解決と科学技術水準の向上につながる新たな知見や技術の獲得、これらを通じたイノベーションの創出

3)キャパシティ・ディベロップメント(国際共同研究を通じた開発途上国の自立的研究開発能力の向上と課題解決に資する持続的活動体制の構築、また、地球の未来を担う日本と途上国の人材育成とネットワークの形成)

2.実施体制

SATREPSは、開発途上国への技術協力を担うJICAと、大学等国内研究機関への研究支援を行う国立研究開発法人科学技術振興機構(以下、「JST」という。)及び国立研究開発法人日本医療研究開発機構(以下、「AMED」という。)が連携して事業を実施します。

また、プロジェクトは、JST/AMEDによる公募にて選定された我が国の大学その他の研究機関の申請者(日本側研究代表者)が所属する機関(以下、「日本側研究代表者所属機関」という。)とJICAが連携し、ODA技術協力プロジェクトの枠組みにより共同で実施します。

相手国内で必要な活動経費等についてはJICAが技術協力プロジェクトの枠組みにおいて支援し、相手国以外(日本国内及び第三国)で必要な研究費については、JST/AMEDが競争的資金の枠組みで支援します。

競争的資金とは:
資金を配分する主体が広く一般の研究者等又は特定の研究者等を対象に、特定の研究開発領域を定め、又は特定の開発領域を定めずに研究開発課題を募り、研究者等から提案された研究開発課題の中から、当該課題が属する分野の専門家を含む複数の者による、研究開発の着想の独創性、研究開発成果の先導性、研究開発手法の斬新性その他の科学的・技術的な観点を中心とした評価に基づき、実施する課題を採択し、当該課題の研究開発を実施する研究者等又は研究者が属する組織にそのための資金を配分する制度。

3.対象分野

SATREPSでは、環境・エネルギー、生物資源、防災、感染症の地球規模の課題の解決を視野に入れており、現在、以下の対象分野を設定しています。このうち、感染症分野は2015年4月よりAMEDが担当し、それ以外の分野はJSTが担いますが、JICAは全分野において関与します。

分野 領域
環境・エネルギー分野 低炭素社会の実現に向けたエネルギーシステムに関する研究
地球規模の環境課題の解決に資する研究
生物資源分野 生物資源の持続可能な生産・利用に資する研究
防災分野 開発途上国のニーズを踏まえた防災科学技術向上に資する研究
感染症分野 開発途上国のニーズを踏まえた感染症対策研究