JICA企画部 2030年SDGs達成の未来に向けて-JICAの取り組み事例を紹介-

SDGs達成折り返し地点の2023年

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2030年、皆さんはどんな世界の景色を見たいですか?

2023年は、2015年にSDGsが採択されてから、目標達成の2030年までの折り返し地点の年です。さらに、国連において4年に一度の「SDGサミット」が開催されることもあり、国内外でSDGsへの関心が高まるとともに、重要性について再認識される見込みです。
そこで、国内外でJICAのSDGsへの取り組みを効果的に伝えるためのツールとして、JICA-Netマルチメディア教材「2030年をつくるのは、わたしたち〜JICAのSDGs達成に向けた取り組み〜」を作成しました。

さまざまな切り口からJICAの取り組みを紹介

教材では、最初に過去から現在までのSDGsをめぐる状況やJICAのこれまでの貢献を説明し、次にJICAの具体的な取り組みの5つの事例を紹介します。

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ガーナでは、カカオ生産での児童労働をなくすための取り組みを支援しています。

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IT人材不足に悩む日本と就業機会を増やしたいバングラデシュ、双方の課題解決を目指したプロジェクト

ジェンダー平等と女性のエンパワメントの実現をめざしたパキスタンの「インフォーマルセクターの女性家内労働者の生計向上と生活改善」、JICAの長年の実績と信頼が実を結んだカンボジアの「上水道分野に対する協力」、開発途上国とともに生み出すイノベーション「Project NINJA(Next Innovation with Japan)」、多様なアクターを結ぶ「開発途上国におけるサステイナブル・カカオ・プラットフォーム」、途上国と日本の双方の課題を解決する新しい国際協力のあり方を提示した「宮崎―バングラデシュのICT人材育成」 等、さまざまな切り口からSDGs達成への道のりをわかりやすく解説します。

教材を作成するにあたっては、平易な用語を使用し、児童・生徒が教材を見ても理解できるよう気を配りました。
また、実際に事業に携わってきた方々のインタビューを行いましたが、コンサルタントの方、地方自治体の方、大学教員、JICA職員、民間企業と様々な立場の方にご協力いただいた結果、色々な視点で事例を見られるところがアピールポイントです。

一人一人の考えるきっかけに

国際協力・SDGs・JICAにご関心のある一般の方に向けてわかりやすい教材にしましたが、JICA関係者にも研修等で利用できると考えています。
本教材はSDGs・国際協力に関する授業、各種研修、セミナー等、さまざまな場面で活用できる教材です。
JICAの取り組みを紹介することでSDGsを通じて世界の課題を自分事として感じていただき、2030年に向けてどんな世界にしていきたいか、改めて一人一人が考えるきっかけになりましたら幸いです。

河島 三奈
JICA企画部イノベーション・SDGs推進室

このページで紹介している教材

2030年をつくるのは、わたしたち〜JICAのSDGs達成に向けた取り組み〜

2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)も折り返し地点を迎えました。SDGs達成に向けてJICAは開発途上国の課題に取り組む20の事業戦略「JICAグローバル・アジェンダ」を作成。国内外の幅広いパートナーと協働し、世界各地で行われているJICAのSDGsの取り組みを様々な切り口に沿って紹介します。
本教材作成の2023年は、国連において4年に一度の「SDGサミット」が開催されます。国内外でSDGsへの関心が高まるとともに重要性について再認識される見込みであり、国内外でJICAのSDGsへの取組を効果的に伝えるためのツールとして作成されています。国際協力・SDGs・JICAにご関心のある方はぜひご覧ください。SDGs・国際協力に関する授業・セミナーなどで活用可能です。