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【埼玉県・海外協力隊現地レポート】ニカラグアから現地レポートが届きました!

2024.09.03

2023年度1次隊でニカラグアに助産師の職種で派遣された野矢麻子隊員から現地での活動レポートが届きました!

\ニカラグアでTuaniに生きる/

Hola! 早いものでニカラグアに来て10ヶ月目となりました。優しく寛大で時に内気なニカラグアの人々と共に、日々Tuani (とても良い・素晴らしいという意味に加えて、全てどうにかなる・気楽に行こうよという意も含むニカラグア独特のスペイン語表現)の精神で生きることを学んでいます。ニカラグア人は、良いことも悪いことも大抵の出来事は¡Tuani!の言葉と共にニコニコ笑って過ごしているからです。

活動について

私は助産師としてニカラグアに派遣されており、主な要請は「青少年への性教育、若年妊娠の改善」です。ニカラグアでは若年妊娠率が高く、年間の全妊娠のうち約25%が10代によるものです。若年妊娠は教育の欠落や貧困と関連し連鎖する問題であり、包括的性教育の不足や男性優位のマチスモ思考など、多くの要因が影響していると考えられています。
配属先は、家族計画やリプロダクティブヘルスに重点を置いて医療サービスを提供しているNGOのクリニックで、UNFPAやEU、メキシコの援助を受けて運営しています。私の活動はクリニックの看護業務と、性教育を行う青少年クラブの支援が中心です。活動の一環で、性教育と日本文化を融合した青少年への教育プログラムを同僚と考案し、二つのクリニックと近隣の高等学校にて週に1回ずつ実施しています。性教育の内容に関心が高い青年達が多く、毎回意見も活発に飛び交います。

また日本文化も非常に人気で、習字や折り紙の体験回は大盛況です。しかし文化も言語も異なる環境で、日本人の私が主体的に企画・実行するとなると、日々たくさんの課題もあります。同僚との意見交換が思い通りにいかなかったり、参加者が大幅に遅刻するのが日常的であったり(2時間半予定のクラスに2時間遅刻してきた日も)、開始時間を過ぎてから不参加の連絡が来て中止になったり・・・枚挙に暇がなく、一生懸命準備したのにと落ち込んで涙する日もありました。そんな時は同僚が「そんなに悲しまないで。ここはニカラグアだよ。Tuaniだよ。とりあえず踊って待とうよ〜。」と声をかけてくれ、一緒に踊って笑顔にしてくれました。日本では食事を摂る間もなく時間や業務に追われていた日々もありましたが、こうしてニカラグアのTuani精神を取り入れつつ、自分の思考や人生観も見直す良い機会となっています。
まだ任期は1年以上あるので、現地の人々とますますTuaniに歩んでいくこれからの日々も楽しみです。

JICA海外協力隊の秋募集は10月1日からスタート!各県で募集説明会を実施しております。

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