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西バルカン地域における「生態系を活用した防災・減災」合同研修を開催!

2024.11.01

「生態系を活用した防災・減災」をテーマに、西バルカン地域の4か国(アルバニア、コソボ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ)から研修員が集結!

西バルカン地域の4か国(アルバニア、コソボ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ)による合同での国別研修

10月7日から10月18日にかけて、西バルカン地域の4か国(アルバニア、コソボ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ)による合同での国別研修を実施しました。

研修のテーマは、「生態系を活用した防災・減災」。
生態系は多様な機能を持っています。例えば、森林は木材生産以外に、土壌保全、水源涵養、保健休養、生物多様性といった多くの機能を発揮しています。こうした生態系の持つ機能を活用して災害リスクを低減し、持続可能で回復力のある環境を実現するため、生態系の持続可能な管理、保全と復旧の実施を学ぶことを目的としました。

アルバニア、コソボ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロの4か国は、いずれも西バルカン地域に位置し、それぞれ国土の約半分を森林が占める国です。森林の多くが山岳・丘陵地帯に位置しており、土壌保全や流域管理の観点から山地における森林生態系の維持・管理が必要となっているなか、自然災害として頻繁に発生する森林火災が森林生態系に与える深刻な脅威の一つとなっています。このような各国の課題がある中、JICAは2018年1月、安倍総理(当時)が南欧諸国を訪問時に発表した「西バルカン協力イニシアティブ」に基づき、西バルカン地域の共通課題である森林火災や、各国特有の災害の対策強化のプロジェクトを各国で展開しています。

この研修では、各国のプロジェクト関係者合計20名が来日し、日本国内における治山や森林火災跡復旧、海岸砂防林、内陸防風保安林などの現場視察を行いました。

研修終了後は研修での経験と学びを活かして、各プロジェクトの活動を推進し、災害対策及び西バルカン地域内の連携の強化を行っていきます。

閉講式での写真

現場視察時の写真①

現場視察時の写真②

現場視察時の写真③

◆関連リンク
 ・西バルカン協力イニシアティブ
 ・コソボにおける国家森林火災情報システム(NFFIS)とEco-DRRによる災害リスク削減のための能力強化プロジェクト
 ・モンテネグロにおける国家森林火災情報システム(NFFIS)とEco-DRRによる災害リスク削減のための能力強化プロジェクト
 ・JICA Facebook(日本語)西バルカン地域における「生態系を活用した防災・減災」合同研修の開催
 ・JICA Facebook(英語) 西バルカン地域における「生態系を活用した防災・減災」合同研修の開催

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