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世界から来た留学生、日本式教育を学ぶため埼玉県にある忍中学校に集結!

2026.01.09

給食の配膳、教室の掃除などの特別活動(特活)、さらに総合的な学習の時間というカリキュラムなど日本の学校で当たり前に行われているこれらの活動は、世界的にみるととてもめずらしい教育的活動・文化とされています。 JICA東京は、行田市立忍中学校・埼玉県立総合教育センターと連携し、15 か国から集まった JICA 留学生(長期研修員および日系社会リーダー育成事業留学生)18 名を対象に、日本式教育を学び、体験する地域理解プログラムを 11 月 25 日に実施しました。

忍中学校の校長先生・教頭先生と一緒に、学校前で記念撮影!

日本の中学校ってどんなところ?日本式教育にあっと驚く、留学生たち

3限目には忍中学校の校内を案内してもらい、中学1年生から3年生のさまざまな教科の授業を見学しました。特に、理科室やものつくり室、調理室などの教室に入るなり、教具や設備が整っていることに驚きを隠せない留学生たち。また、音楽の授業では秋の季節を感じられる「赤とんぼ」を聴くことができ、日本ならではの授業を見学することができました。見学中は、留学生の出身国と比較しながらお話を聞いていたため、多くの質問が飛び交っていました。

3グループに分かれて、ものつくり室や図書室、特別支援学級の授業を見学しているJICA 留学生

世界の諸課題について新聞を通して知る~総合的な学習の時間~

4限目には、2 年生の3クラスに分かれて総合的な学習の時間を見学しました。今年度の忍中学校における総合的な学習の時間(2 学期)では、社会の諸課題について「新聞切り抜きコンクール」を通して考える活動・職業体験の学習活動が展開されています。この日は、なんと生徒たちの新聞切り抜きコンクールに向けた発表会でした。
発表会の前に、留学生に向けた行田の街紹介が英語で行われました。各班が、行田の魅力のひとつである忍城や、名物ゼリーフライなど写真やスライドを活用しながら、伝えてみると…どの班も大盛り上がり!言語の壁を越え、留学生も行田市の良さを知ることが出来ただけでなく、生徒たちも行田の魅力を改めて再認識することが出来ました。

英語で行田の町紹介!新しい発見に留学生も生徒たちも大盛り上がり

見事な行田の街紹介を終え、教室内もあたたまったところで、「新聞切り抜きコンクール」の発表会 が始まりました。自然災害などの環境問題やジェンダー問題、SNS や生成 AI など多岐に渡るトピッ クを発表する生徒たちの姿に、留学生も真剣な表情で聞き入ります。 それぞれの発表を聞き終えたあと、留学生たちは「このような活動は自国にはない取組で、生 徒たちが自ら主体的に考え調べるだけでなく、自分たちの意見を他の生徒に伝えようとする姿勢が とても素晴らしいと思いました。」と感想を述べていました。

生徒たちの発表は、JICA留学生にとっても大きな学びとなりました。

~給食と掃除の時間~日本ならではの活動を生徒たちと一緒に!

その後は、待ちに待った給食タイム!留学生も目をまん丸くして、生徒たちの配膳の様子を見守っています。配膳が終わると、班になって生徒たちと食事の時間をともにしました。好きな食べ物の話や、 留学生の母国の文化の話、好きなスポーツや有名な観光地の話など、次から次へと話題がうつり、 話に花を咲かせます。

待ちに待った給食の時間。緊張もほぐれ、楽しいひとときを過ごしました。

昼食後は、テキパキと生徒たちが机を片付け、掃除場所へと留学生を連れていきます。 「いつもこうやっているんだよ!」と習ってきた英語を使いながら、優しく伝える姿がとても印象的でした。丁寧なお掃除ぶりに、留学生も開いた口がふさがりません。 清掃活動が終わった後は、感謝の気持ちを伝えて生徒たちに別れを告げ、次の目的地である県立総合教育センターへと出発しました。

まるでクラスの一員!清掃活動体験

埼玉県立総合教育センターでのワークショップ

プログラムの後半は、埼玉県立総合教育センターの所員(指導主事)の皆さんと「特別活動・総合的 な学習の時間とキャリア教育」について意見交換を行いました。午前中の忍中学校訪問時の感想や、 自国の学校教育との比較に関するコメントを受けて、日本式教育の価値を再認識する機会となりました。
また、あるグループのやり取りの中では、日本の教育の変遷の中で「昔は“何を学ぶか”ということが大事であったが、現在は“何ができるか”という資質能力を高めることに重点が置かれ始めている。」との説明があり、非認知能力も重視する形に移り変わってきたことについて言及されました。 留学生からは「社会的背景が日本とは同じではないため、日本の教育をそっくりそのまま真似ることは難しいが、母国の実態に合わせて日本の教育の良い部分や見習うべきところを積極的に取り入れるべきだと思う。」という声を聞くことが出来ました。
今はまだ日本に来たばかりの彼らも、2 年 後にはそれぞれの国に帰ります。今回見聞きしたこと、学んだことを留学生に持ち帰ってもらい、 自国の発展のために、今日という日を思い出してもらえればと願っています。

埼玉県立総合教育センター所員の皆さんと意見交換。もっと聞きたい!とJICA留学生も前のめりになって耳を傾けていました。

今回のプログラムは、留学生が日本式教育と世界の教育を比較し、未来の教育のあり方を考える貴重な機会となりました。ご協力いただいた埼玉県行田市立忍中学校の皆さま、埼玉県立総合教育センターの皆さま、本当にありがとうございました!

埼玉県立総合教育センターの所員の皆さんと JICA 留学生たち。貴重な学びのひとときをありがとうございました!

◆関連リンク
令和7年度  JICA 留学生との交流会|行田市立忍中学校
ホーム - 埼玉県立総合教育センターホームページ
JICA 開発大学院連携 - JICA 開発大学院連携/JICA チェア
研修員受入事業(長期) 日本国内での取り組み - JICA

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