2026年度 教師海外研修レポート②【派遣後研修】
2026.09.15
JICA東京では、今年もJICA北陸と合同で、教師海外研修を実施しています。
この夏、24名の先生方がモザンビーク・バングラデシュの2チームに分かれ、現地を訪問しました。今回は、海外研修から帰国後の、8月22日(土)、23日(日)に行われた派遣後研修の様子をレポートします!
派遣後研修の始まりは、各国の研修報告から!モザンビークチームは7/21~8/2、バングラデシュチームは8/4~8/14の日程で、現地訪問をしてきました。毎日ギッシリとつまったプログラムを経験してきた先生たち。「文化・経済・社会・環境」の4つの視点からみた訪問国での気づきを発表しました。学校ひとつをとっても、両国には共通する点もあれば異なる点もあり、ご自身が訪問していない国のことについても皆さん興味津々に聞いていました。
モザンビークチームの発表の様子
バングラデシュチームの発表の様子
視点の整理
教師海外研修のアドバイザーである、東京都市大学大学院の佐藤直久教授の講義です。海外研修で意識した視点を整理したあと、①自身にとって印象に残った体験、②国際的・グローバルなものの見方を生かして気づいたこと、③児童生徒に学び取ってほしいことを、グループで共有し合いました。
授業作りに向けて
午後はいよいよ授業作りに意識を向けていきます!海外研修でたくさんのことを経験して、あれもこれも伝えたい、と熱い思いをもっている先生たち。この時間では、教育環境デザイン研究所の畑文子先生から、子どもたちの学びを見取るために必要な視点や、目的の捉え方、授業デザインの方法などについて学びました。
小学校(低)・(中)・(高)、中学校、高校の校種ごとに分かれて、授業案を共有し合いました。授業の題材や進め方、子どもたちがどんな反応をするかなど、同じ校種の先生同士、今の悩みを相談して、さまざまなアイデアを出し合っていました。
今回初の試みであるこの時間は、日本に住んでいる両国のゲストをお呼びし、先生たちが研修報告を英語でしました。モザンビークからは駐日モザンビーク大使のAlberto Paulo 氏と、公使のJosé Antonio Justino NHALUNGO氏が、そしてバングラデシュからは、JICAの長期研修員ISLAM Md Sayfulさんと、JUBAIR Abdullahさんが参加してくださいました!英語での発表ということで、普段英語を使わない先生もドキドキの時間でしたが、立派に発表し、ゲストの皆さんからコメントをいただいたり、意見交換をしたりと充実した時間になりました。
モザンビークチームの発表の様子
バングラデシュチームの発表の様子
2日目は、過年度参加者の授業実践発表からスタート!ロールプレイの手法を使った授業実践を発表してくれたのは、2024年度の本研修に参加した、髙橋 絵理先生(白百合学園小学校)。バングラデシュの児童労働をテーマに授業を展開し、その中での家族会議をロールプレイで実施しました。「娘を住み込みで働きに行かせるか」について、お父さん、お母さん、お兄さんがそれぞれの意見を主張します。登場人物の立場や思いを追体験できる、ロールプレイの良さが詰まった実践でした!
娘を働きに出すことについて、先生たちの意見も分かれます。
お父さん、お母さん、お兄ちゃんになってそれぞれの役を演じる先生たち。
2人目の発表者は、2025年度の研修に参加した、堀越 日南子先生(東京都立西高等学校)。タンザニアの「今を豊かに生きる価値観」をテーマに、知識構成型ジグソー法という手法を使って授業を実施しました。それぞれ別の資料を読んだ3人が、その内容を共有し合ってタンザニアの人が大切にしている価値観を考えます。同じ活動をしても、グループによって色々な答えが出てくるのもジグソー法の面白さの一つ。最後には、自分自身が何を大切にして生きていきたいかを考える、素敵な実践でした!
昨年の授業実践について、成果や課題も含めて共有いただきました。
まずは同じ資料を持っている人同士でその内容を読み込みます。
派遣前研修も含め、過年度参加者の皆さんにご協力いただき「フォトランゲージ」「ロールプレイ」「ジグソー」という3つのアクティブラーニングの手法を使った授業実践を共有してもらいました。この時間は手法ごとの部屋に分かれて、アドバイザーや過年度参加者の皆さんが、先生たちの相談にのってくれました。
授業実践相談タイム③【テーマごと】
最後の相談タイムは、「文化」「社会」「経済」「環境」のテーマにもどって実施しました。色々な人と授業実践について壁打ちをしてきた先生たち。この2日間でやりたいことが固まってきた人、また振り出しに戻ってしまった人、と状況は様々ですが、これからどんな授業が作られていくか楽しみです!
頭をフル回転させた2日間の派遣後研修、本当にお疲れ様でした!ここからはいよいよ実践が始まります。お互いの授業を参観し合いながら、また2月の総括研修で集合できるのを楽しみにしています。