jica 独立行政法人 国際協力機構 jica 独立行政法人 国際協力機構

教師海外研修 授業実践レポート② 埼玉県春日部市立武里南小学校

2026.11.05

教師海外研修は、教員の方々が実際に開発途上国を訪問することにより、途上国が置かれている現状や国際協力の現場、途上国と日本との関係に対する理解を深め、帰国後は学校現場での授業実践等を通じて、児童生徒の教育に役立てていただくことを目的として毎年実施しています。
今年はJICA東京・JICA北陸の合同開催。1都8県(東京・埼玉・千葉・群馬・新潟・長野・石川・福井・富山)から地域・校種・教科の異なる24名の先生方が、モザンビーク(7/21~8/2)、バングラデシュ(8/4~8/14)のコースに分かれて参加しました。

教師海外研修詳細はコチラ

9月以降、各地で研修成果を生かした授業実践が始まっています。
今回はモザンビークコースに参加した、春日部市立武里南小学校の冨賀見彩夏先生による5年生の総合的な学習の時間を訪問しましたので、その様子をレポートします!

モザンビーク環境調査隊、出動!

冨賀見先生は、5年生が取り組むSDGs学習の導入として、モザンビークの環境問題と人々の暮らしを題材にした授業を実践しました。
授業の冒頭では、現地で撮影した写真を用いた「フォトランゲージ」を実施。児童たちは写真を見ながら、
「なんでこんなになっているの?」 「これはどこなんだろう?」 「日本と全然ちがう!」
など、気付いたことや疑問を積極的に出し合っていました。
自分たちで問いを見付ける活動を通して、これから始まる学習への期待感が高まっていきました。

封筒の中から見えてくるモザンビークの課題

その後は、児童たちが「モザンビーク環境調査隊」となり、水・土・資源に関する資料を読み解く活動に取り組みました。
封筒を順番に開きながら資料を確認する場面では、
「楽しみだな!」 「何が入っているんだろう?」
という声が聞かれ、調査活動への意欲が高まっている様子が見られました。
児童が、仲間との対話や先生からの働きかけを通して、次第に前向きに活動へ参加していく姿も印象的でした。
資料を読み取る中では、
「ゴミがあるから水が流れないんじゃない?」
といった発言も見られ、環境問題と人々の暮らしとの関係に自ら気付く児童の姿がありました。

つながる環境問題、つながる人々の暮らし

今回の授業では、環境問題を個別の課題として捉えるだけでなく、それぞれの問題が互いに関連し合っていることについて考える活動が行われました。
児童たちはグループでの話し合いを通して、自分とは異なる考えに触れながら学びを深めていました。
授業後の振り返りでは、
「モザンビークの気候についてもっと知りたい」 「日本とのつながりについて調べてみたい」
といった記述も見られ、モザンビークへの関心がさらに高まっていることが感じられました。

授業を終えて

冨賀見先生
「もともと5年生の総合的な学習の時間でSDGsの調べ学習を行っていましたが、今回はその導入として本単元を構成しました。SDGsという視点でモザンビークを捉えるだけでなく、まずは自分自身が現地で感じた楽しさや驚きを子どもたちに伝えたいと思いました。
子どもたちには、写真やヒントから自分で気付き、考えてほしいという思いがありました。環境問題についても、一つの問題だけではなく、それぞれがつながり合っていることに気付いてほしいと考えていました。
今回の実践を通して、資料の見せ方や時間の使い方など改善点も見えてきましたが、今後は日本とのつながりについても扱いながら、子どもたちがさらに学びを深められるよう授業を発展させていきたいです。」

\SNSでシェア!/

  • X (Twitter)
  • linkedIn
一覧ページへ