jica 独立行政法人 国際協力機構 jica 独立行政法人 国際協力機構

【連載】日系社会研修 帰国研修員/新規プロジェクトの進捗報告

2024.11.14

2022年度日系社会研修「地域保健医療福祉-病院から地域へ多職種によるチーム医療福祉」コースにブラジルから参加した佐藤ルシアさん。佐藤さんが新規に立ち上げた「絆プロジェクト」の第3回目の進捗報告が届きましたので、今回も二部構成で掲載いたします!

過去記事のアーカイブはページ下部からご覧ください。

-----今回の報告にあたり佐藤さんからコメントです-----
お陰様で「絆プロジェクト」も9月末には15回目の集会を行い、少しずつ参加者も増えており、現在は毎週20~25名程度参加してくれるようになりました。ここ、半年の活動を振り返ると、本当に嬉しい場面に直面したり、またその反面、幾つか課題も浮き彫りになってきました。まずはここ数か月の活動内容を報告させていただきます。

絆プロジェクトの進捗(7月~8月)

前回の報告でも少し触れましたが、7月中旬にはマリンガ州立大学とのコラボで、ACEMA(マリンガ文化体育協会)の全部署に呼び掛け「第一回応急措置に関する心得」として、3時間ほどの講習を行いました。

これは、特に高齢者や子どもの喉に何かがつかえた時などの対処法や、AEDの使い方などの日常で起こり得る非常事態に役に立つ知識を身に着ける事が目的で、異なる部署から32名が参加しました。

【画像】

【画像】

【画像】

8月には毎年ACEMA恒例の「第33回日本祭」が9日間開催され、日本文化館にスペースをいただき、同プロジェクトの小さなブースを設けました。本当に簡単な物でしたが、お陰様でそこに訪れた皆さんにプロジェクト内容を説明させて頂く機会を得た事が功をなし、最近では徐々に参加者が増えつつあります。

絆プロジェクトの進捗(9月)

また、9月の頭にはプロジェクトの経費調達のため「第一回きずなカレー」の食券(この食券にはプロジェクトの活動写真も添えて、広報活動も兼ねました!)を売りました。150枚を目標にと始めましたが、売れ行きは好調で、最終的には300枚を完売しました。コンボの中身はカレー1キログラム、白ご飯450グラムと福神漬75グラムと、盛りだくさんの内容だったので皆さんからは凄く喜ばれました。この福神漬は1週間前にスタッフで集まり、夜中の1時まで頑張って50キロ弱作りました。当日は余ったものをパック詰めし、市場価格の半額で販売しました。現場担当の若いスタッフ(看板娘的な皆さん)が機転を利かせ、短時間で完売しました。大勢の皆様にご支援をいただき、お蔭様で大成功に終わりました。今回実施して一番嬉しかったことは、この活動に多くの皆さんがお米や野菜などを無償で提供してくださり、また前日の仕込みには、ベテランの高齢者の皆さんが数名程、野菜の下処理などに来てくださったことです。この活動を通して、スタッフと高齢者の皆さんとの絆がまたひとつ深まった感じがしました。

【画像】

【画像】

【画像】

第1回目の報告にも書きましたが、当市にはAPAEX(JICA元日本研修生協会マリンガ支部)があり、今年は9月末に「第3回高齢者向けセミナー」が開催されました。そのメンバーには我々スタッフ数名も参加しており、行事の準備と当日の実行委員をしました。当日は朝から160名程度が集まり、そこには絆プロジェクトの参加者も数名参加してくださいました。当日のプログラムには我々の活動の発表時間もいただき、また、参加者と一緒にリズム体操を行う時間もあり、本当に楽しい1日となりました。

【画像】

【画像】

【画像】

アーカイブ記事はこちらから

\SNSでシェア!/

  • X (Twitter)
  • linkedIn
一覧ページへ