【イベント開催】「かなざわフェアトレードフェスタ2022」に参加しました!

2022年5月31日

無印良品とコラボしたフェルトグッズinキルギスを手に、ハイ・チーズ!JICA中部オフィシャルサポーターの原田さとみさん(左から3番目)はフェアトレードの草分け的存在です

全国で7番目のフェアトレードタウン認定を目指す金沢市では、たくさんの大学生や市民団体がフェアトレードに関わっています。5月28日(土)に開催されたイベントは晴天にも恵まれ、過去最多の42団体が参加して会場を盛り上げました!JICA北陸のブースには約300名のお客様にお越し頂きました!(JICA北陸 野吾奈穂子)

フェアトレード商品をとおして、世界のことを知ろう!

晴天に恵まれ多くのお客様が!

快晴の土曜日、5月28日。
金沢市役所前広場には、過去最多の42団体が集まって、ブースでの活動紹介や商品販売、ステージプログラムでフェアトレードについて発信しました。
フェアトレードとは、直訳すると「公平な取り引き」。私たちが暮らす先進国で手にする商品には、とても安い価格で売られているものもありますが、それはアンフェアな、不公平な取り引きで出来た商品かも知れません。消費する私たちが生産国の自然や働く人に思いをはせて、世界の不平等に一石を投じることが出来る買い物の仕組み、それがフェアトレードなのです。

無印良品とJICAがコラボしたフェルト製品

JICA北陸のイチオシは、キルギスで無印良品とコラボして作ったフェルトグッズと、エチオピア・ルワンダでのUCC上島珈琲によるコーヒーのご紹介。それぞれ、地域おこしの一村一品プロジェクトや、自然環境保全プロジェクトから生まれた商品です。
他にもキルギスから金沢工業大学に来ているJICA留学生アクマラルさんによるフェルト文化の説明や、JICA海外協力隊OBのトーク(この日はフィジー、パラオ、サモアと全員「島」隊員!)。JICAの活動をたくさんお話しさせて頂きました。

お客様にフェルト文化の説明をするアクマラルさん

キルギスの伝統的な家「ユルト」

「えーなにこれ、可愛い!」無印良品のフェルトグッズは、特に女性に大人気。思わず写真を撮る人、手に取ってモコモコを楽しむ人。
フェルトグッズに見入っている人に、アクマラルさんがキルギスのフェルト文化について説明してくれます。キルギスでは女性が10歳くらいになると、お母さんにフェルトの作り方を習うそうです。もとの羊毛は白やグレーですが、玉ねぎや花を使った草木染めでカラフルな色に染め上げます。
フェルトで出来た移動式の家「ユルト」は、モンゴルのゲルにそっくり。一見すると夏は暑そうに見えますが、高地にあるキルギスでは天井と扉を開けば、風が吹き込んで自然のエアコンになるそうです。キルギスでは、フェルトは生活に密着した文化なんですね。

JICAの技術協力で高品質化が実現されたコーヒー

また、UCC上島珈琲がエチオピア・ルワンダで行った技術協力では、現地の自然環境や雇用を守りながら、日本にも輸出できる高品質なコーヒーが採れるようになりました。そのコーヒーは現在、金沢市内のコミュニティカフェ「Zenrin Cafe」でお楽しみ頂けます。エチオピアのコーヒーには、自然を守りながら作られた商品の証、緑のカエルの「レインフォレスト・アライアンス」マークもついています。

会場ではJICA海外協力隊についての質問もたくさんありました。「国は選べるんですか?」「何歳から行けるんですか?」など特に学生の方々が目を輝かせながら質問をする姿が印象的でした。コロナ禍という難しい状況ではありますが、皆様の国際協力への熱い想いをこれからもサポートしていきたいと思っています。
(現在春募集中です!関心のある方はJICA北陸までご連絡ください!)

JICAブースにはフェアトレードの草分け的存在、原田さとみさんもお越しくださり、「金沢市のフェアトレードを一緒に盛り上げてください!」と力強く温かいメッセージも頂きました!原田さんがオフィシャルサポーターを務めてくださるJICA中部は、全国2番目にタウン認定を受けた名古屋市にあります。これからもJICAでは様々な方々と連携しながら、地域の皆様とともに世界とつながる活動を続けていきたいと思います。
金沢市内でフェアトレード商品を扱うお店は、もう実質47以上あるそうです(注)。商品を買うことで参加できる国際協力、あなたも是非、気軽に参加してみませんか?


注)フェアトレードタウン認定には、「人口1万人当たり1店舗以上のフェアトレード商品を扱う店舗がある」など必須条件があり、金沢市はすでに「議会による支持決議と市長の表明」以外の条件を満たしています。但し、店舗数のカウントでは1つのみの商品取扱いは0.5店舗扱いとなるため、人口約46万人に対して「実質」47店舗以上を満たしていることになります。