AFRI CONVERSE 2021 #6「Repositioning Africa for a Decade of Shared Prosperity」の開催(JICA-UNDP共催)

掲載日:2021.11.05

イベント |

概要

会議名:AFRI CONVERSE 2021 #6「Repositioning Africa for a Decade of Shared Prosperity」の開催(JICA-UNDP共催)
開催日:2021年11月5日
主催:国際協力機構(JICA)、国連開発計画(UNDP)
場所:ウェビナー

主な参加者

パネリスト

  • UNDP総裁補兼アフリカ局長 アフナ・エザコンワ氏
  • JICA上級審議役 加藤 隆一氏
  • Asia Africa Investment & Consulting (AAIC) ダイレクター/CEO 椿 進氏
  • African Centre for Economic Transformation(ACET)リサーチ&ポリシー・エンゲージメント担当シニアディレクター エドワード・ブラウン氏

モデレーター

  • International Broadcaster & Development Consultant マーク・エドー氏

背景・目的

「AFRI CONVERSE」は、アフリカ開発に関係する個人・団体のネットワーキングと意見交換を目的とした JICA・UNDP共催のイベントシリーズです。第7回アフリカ開発会議(TICAD7)における議論のフォローアップと2022年開催予定であるTICAD8に向けた機運醸成を図るため、2020年6月より、隔月に開催しています。

内容

2021年第6回目の今回は、「ポスト・ウィズコロナにおけるアフリカ開発の再定義」をテーマに、国連開発計画(UNDP)・国際協力機構(JICA)、新興国への海外進出支援事業等を手掛けるAsia Africa Investment & Consulting (AAIC)、ガーナのシンクタンクAfrican Centre for Economic Transformation(ACET)からの登壇者がアフリカの分野横断的テーマについて議論を展開しました

JICAからは加藤上級審議役が登壇し、長年の開発協力の成果がアフリカの新型コロナウィルスへの対応を下支えしていることを言及する共に、新たな取組みとして、現地企業支援を通じたパンデミックに対する強靭性強化のための取組みである「Home Grown Solutionsアクセラレータープログラム」(アフリカ連合開発庁(AUDA-NEPAD)との共同イニシアティブ)を紹介しました。更に、イノベーションが今後のアフリカ開発の鍵であり、JICAのスタートアップ支援であるProject NINJA等を通じて、コロナ禍に成長したアフリカ発ソリューションのパイロット化と拡大を幅広く支援してきた点協調しました。さらに、来年チュニジアで開催予定の第8回アフリカ開発会議(TICAD8)がポスト・ウィズコロナ時代に向けての重要なマイルストーンになると期待を示しました。

また、民間セクターからはAAICグループ代表の椿氏が登壇しました。椿氏は、これからのアフリカ投資先として、最大の課題かつ成長分野であるヘルスケア関連領域に特化し、日本の技術・ノウハウ等を活用した社会問題の解決と持続的事業を実現する方針について紹介しました。加えて、アフリカが有望な投資先として外国人投資家の関心を集めている理由として、数多くの革新的な現地発ソリューションがあると述べ、その一例としてケニアの地熱発電等が挙げられました。

アフリカからは、JICAと共同で経済構造転換の調査研究を実施するACETのリサーチ&ポリシー・エンゲージメント担当シニアディレクターのエドワード・ブラウン氏が登壇しました。同氏は、コロナ禍を経済構造転換のチャンスと捉え、アフリカ地域の各国が変革を加速させる必要があると述べました。特にデジタル化の加速や、ビジネス・投資環境の構築等を例に挙げ、アフリカが持つ豊かな資源や人的リソースを活かした中長期的な変革が重要である点も言及されました。

本セミナーは、2022年にチュニジアで開催予定の第8回アフリカ開発会議(TICAD8)に向けて来年も継続的に開催される予定です。

セミナーの詳細な内容は、以下のUNDPサイトよりご参照ください。

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