【終了】JICA緒方研究所・JICA横浜 海外移住資料館共催 2022年度移住史・多文化理解オンライン講座 ~歴史から「他者」を理解する~ 第2回 フィリピン日系人の戦後 〜就籍のプロセスからみえる「故郷」~

掲載日:2023.01.31

イベント |

イベント内容

講座概要

日本で増えつつある海外からのさまざまな移住者の背景について理解を深めるため、JICA 緒方研究所とJICA横浜 海外移住資料館は「2022年度移住史・多文化理解オンライン講座」を共催します。日本に暮らす人々の中には、さまざまな外国のルーツを持つ方々がいます。しかし、そのことはあまり知られていません。多文化共生とは、まずは「他者」を理解しようと努めることから始まるのではないでしょうか。

本講座では、国境を超える人々がどのような思いで移動し、どのような生活を送ってきたのか、その歴史や社会背景の理解を通じて、多文化共生を共に考えていきます。本講座は、緒方研究所の研究プロジェクト「日本と中南米間の日系人の移動とネットワークに関する研究」の活動の一環として開催されます。また、南北アメリカへの日本人の海外移住の歴史を展示する海外移住資料館と共催し、過去・現在の海外移住の経験を見つめなおすことを目指しています。1~3月の全7回の講座を通じ、多様な移住者やその家族についてよりよく知るためのヒントをご紹介します。

発表概要

第2回では、上智大学の飯島真里子教授に「フィリピン日系人の戦後〜就籍のプロセスからみえる「故郷」~」をテーマに講演いただきます。第二次世界大戦中、日本帝国統治下にあったフィリピンには2万人弱の日本人移民が住んでいました。日本人移民が最も多かったダバオでは約半数が日米軍の地上戦に巻き込まれて命を失い、生き残った人々もGHQの命令により日本本土や沖縄に引揚げることを余儀なくされました。一方、戦前、日本人男性と結婚したフィリピン人女性と子ども(フィリピン日系二世)の多くはフィリピンに残ることとなり、差別と貧困のなかで戦後の生活を送ります。しかし、1990年の入管法改正により日系人の就労が認められると、フィリピンからも多くの日系人が来日するようになります。初めて日本にきた日系人にとって、日本はどのような存在なのでしょうか。国籍と故郷をキーワードに考察していきます。

プログラム

18:30 開会
18:35 講演
飯島 真里子(上智大学 外国語学部英語学科 教授)
司会:長村 裕佳子(JICA緒方研究所 研究員)
19:35 質疑応答
20:00 閉会

問い合わせ

JICA緒方貞子平和開発研究所(担当:長村)
メール:ditas-rsunit@jica.go.jp

申し込み方法

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