【終了】JICA緒方研究所・JICA横浜 海外移住資料館共催 2022年度移住史・多文化理解オンライン講座 ~歴史から「他者」を理解する~ 第7回 多様化する人の移動と多文化共生

掲載日:2023.03.14

イベント |

イベント内容

講座概要

日本で増えつつある海外からのさまざまな移住者の背景について理解を深めるため、JICA 緒方研究所とJICA横浜 海外移住資料館は「2022年度移住史・多文化理解オンライン講座」を共催します。日本に暮らす人々の中には、さまざまな外国のルーツを持つ方々がいます。しかし、そのことはあまり知られていません。多文化共生とは、まずは「他者」を理解しようと努めることから始まるのではないでしょうか。本講座では、国境を超える人々がどのような思いで移動し、どのような生活を送ってきたのか、その歴史や社会背景の理解を通じて、多文化共生を共に考えていきます。

本講座は、緒方研究所の研究プロジェクト「日本と中南米間の日系人の移動とネットワークに関する研究」の活動の一環として開催されます。また、南北アメリカへの日本人の海外移住の歴史を展示する海外移住資料館と共催し、過去・現在の海外移住の経験を見つめなおすことを目指しています。1~3月の全7回の講座を通じ、多様な移住者やその家族についてよりよく知るためのヒントをご紹介します。

発表概要

最終回となる第7回では、大和大学社会学部の蘭信三教授に「多様化する人の移動と多文化共生」をテーマに講演いただきます。主に近年の日本社会の規範の一つである「多文化共生」と多様な「人の移動」の関連について考えていきます。キーワードは(a)日本社会をめぐる多様な移民史と、(b)「出入国管理」です。

冷戦終結後のグローバル化によって急増する外国籍の人びとが注目されがちですが、20世紀初頭から日本は移民送出国であると同時に移民受け入れ国でした。北米南米への移民送出とともに「大日本帝国」をめぐる大規模な人の移動の歴史があり、それが、第二次世界大戦での敗戦=「帝国崩壊」により様々な再移動を生じさせ、同時に戦後の「出入国管理」体制が生み出されました。それらが、戦後の冷戦や冷戦終結という国際社会的要因、経済的要因とともに、現在に及ぶ日本をめぐるさまざまな人の移動の中で、外国籍者の受け入れ体制や「多文化共生」という規範をどのように規定してきたか、を読み解きます。

プログラム

18:30 開会
18:35 講演
蘭 信三(大和大学 社会学部 教授、上智大学 名誉教授)
司会:長村 裕佳子(JICA緒方研究所 研究員)
19:35 質疑応答
20:00 閉会 

問い合わせ

JICA緒方貞子平和開発研究所(担当:長村)
メール:ditas-rsunit@jica.go.jp

申し込み方法

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