JICA緒方研究所

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結城研究員、ヨルダンでイエメン女子教育の調査結果を精査

2012年2月21日

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 調査資料に目を通す結城研究員(左)、中山勝己研究助手(右から2番目)、イエメンの研究者

結城貴子研究員は2012年1月22日から26日の間、自身が代表者を務める研究プロジェクト「イスラム紛争影響国における人的資本形成とジェンダー平等:イエメンにおける基礎教育の事例研究」の研究協力者グループと協議するため、ヨルダンを訪問しました。2010年4月に立ち上げられたこのプロジェクトは、女子の教育アクセス、教育の質、イスラムの考え方が女子教育へ与える影響に焦点を当てています。昨年冬にはイエメン国内で同様の会合が開催されましたが、今回は同国の政情不安による安全上の懸念から、同じくアラビア半島に位置するヨルダンの首都、アンマンで行いました。

 

担当しているイエメンの研究者グループ(教育省管轄研究所の所属)は、昨年イエメンのタイズ州およびダマール州(JICAが行う女子教育プログラムの対象地域)の小学校や村を対象に現地調査を行っており、2つの州合計で、80校と40村がこの調査に参加しました。

 

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今回入手した調査資料
今回の訪問は、その調査結果を精査することが目的の1つで、アンマンでは結城研究員とJICA研究所スタッフがイエメンの担当者たちと机を囲み、オリジナルのデータがデジタルデータに間違いなく反映されているかを確認しながら、調査結果から選出したサンプルデータを見直しました。また、学校長や教師の基本情報、5、6年生および8、9年生(日本の中学2、3年生)の情報やテストの点数など、様々なデータを入手することができました。

 

膨大な量のデータや調査結果を調べることで、予想外の発見がありました。その1つは、教育を重視していると思われた州の生徒のテスト点数が実際は低かった、ということです。結城研究員の助手の亀山友理子研究助手は、この結果は、急速に教育アクセスが向上しているような地域では、必ずしも教育の質が高いわけではないという研究チームの仮説を支持するものだと説明しています。新しい学校の建設や教師の増員などにより世界各地で生徒の学習環境が整えられてきましたが、そのような手段では解決されない問題(教師の常習的な欠勤など)が原因で生徒が学習できていないケースがあるとのことです。この時点で断定するには時期尚早であるとしながらも、今回のケースも似た状況である可能性があると、亀山研究助手は話しています。

日時2012年1月22日(日) ~ 2012年1月26日(木)
場所ヨルダン



開催情報

開催日時2012年1月22日(日)~2012年1月26日(木)
開催場所ヨルダン

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