JICA緒方研究所

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世界シンクタンクサミットにJICA研究所が参加

2016年10月21日

第3回世界シンクタンクサミットが2016年9月28日から30日まで、カナダ・モントリオールで開催されました。同サミットは、米ペンシルベニア大学のシンクタンク&市民社会プログラム(TTCSP)が2014年に立ち上げたもので、今回はカナダ・オンタリオ州・ウォータルーの独立系シンクタンク、国際ガバナンス・イノベーションセンター(CIGI)が共催しました。JICA研究所は企画委員会(Planning Committee)メンバーを務めると共に、北野尚宏所長が、自由貿易をテーマとしたセッションの司会と全体会議でのセッション報告を行いました。

発表者と北野所長(右)
発表者と北野所長(右)

今回のテーマは、「グローバリゼーションとそれに対する不満:シンクタンクの役割」、グローバリゼーションが進展する一方、ポピュリズム・ナショナリズム・保護主義・自国優先主義が世界で台頭し、既存の政治・経済・社会秩序が挑戦を受けている中で、シンクタンクは成長の停滞や拡大する格差などの問題に対しどう向き合うかについて、議論が交わされました。

サミットには世界42カ国から85のシンクタンクの関係者、研究者ら約100人が参加しました。

北野所長が司会を務めたのは、自由貿易協定と経済ナショナリズムをテーマとしたセッション。東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)のRebecca Fatima Sta Maria氏と欧州政策研究センター(CEPS)のWillem Pieter de Groen氏が発表を行い、世界の多国間自由貿易協定の現状、直面する課題、経済ナショナリズムの影響、及び将来展望などについて議論が交わされました。

サミットの様子
サミットの様子

サミットではその他、シンクタンクは世界の諸問題にどのように政策提言していくべきかや、シンクタンクが影響力を強化する具体的方策は何かについても活発な意見交換が行われました。

2017年のサミットは、アジア開発銀行設立50周年記念総会と連動し、5月に横浜で開催される予定です。

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