JICA緒方研究所

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中国国務院発展研究センターの国際協力局長らがJICA研究所を訪問

2016年10月31日

中国国務院発展研究センター(Development Research Center:DRC)国際合作局(国際協力局)の程国強局長ら4名が2016年10月12日、JICA研究所を訪問し、開発シンクタンクとしての在り方について北野尚宏所長らと意見交換を行いました。

意見交換する参加者
意見交換する参加者

同センターは、国内経済全般にわたる政策研究と政府へのアドバイスを目的に1981年に設立されたシンクタンクです。中国では近年、開発援助への関心が高まり、2015年の国連総会で習近平国家主席が、国際協力について研究する新たなシンクタンク「国際発展知識センター」(Center for International Knowledge on Development:CIKD)を設立する構想を表明しました。程局長らはイギリス国際開発省(Department for International Development:DFID)や国連開発計画(United Nations Development Programme:UNDP)とも協力してCIKDの立ち上げを進めており、開発シンクタンクの運営や組織構築についての意見交換のために、今回、JICA研究所を訪問しました。

説明する北野所長
説明する北野所長

意見交換会では、CIKDの概要と今後の方向性ついて紹介があり、北野所長からは、日本の開発援助の経験とJICA研究所の概要について、説明しました。

質疑応答では、研究所の研究成果をどのように発信しているかという質問が出されました。北野所長らは、ジョセフ・スティグリッツ教授率いる米コロンビア大学政策対話イニシアティブ(IPD)と共催したイベントや、ブルッキングス研究所との共同研究などを例に挙げ、著名なシンクタンクや研究者との連携により、成果を世界に発信していることを紹介しました。

程局長らは、JICA研究所の図書館や、市民による国際協力を推進するためのJICA地球ひろばを見学しました。

中国国務院の程局長
中国国務院の程局長

訪問を終えた程局長は「この10年の日本の援助の変化と、JICA研究所と欧米の著名な研究者との協働が印象に残った」と指摘。「今後より一層、交流を深めていきたい」と話しました。

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