JICA緒方研究所

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米国で戦略国際問題研究所(CSIS)世界開発フォーラムなどに参加—北野所長

2017年5月10日

議事を進める北野所長(中央)

JICA研究所の北野尚宏所長が2017年4月19日、戦略国際問題研究所(CSIS)の米ワシントン本部で開催された第3回世界開発フォーラムに登壇し、イノベーションを促進する上での能力開発(キャパシティ・ディベロップメント)の重要性を強調しました。

JICA研究所とCSISは、開発に貢献するイノベーションに関する2年間の共同研究プロジェクトを2015年から進めるなど、連携を深めています。

今回の同フォーラムの目的は、若者の失業をはじめとする複雑でグローバルな課題にODAがどう貢献できるかを議論することでした。冒頭のセッションではCSISのダニエル・F・ルンデ氏(Director, Project on Prosperity and Development)や、多様なバックグラウンドをもつ登壇者が、会場の参加者と共に経済発展における労働力開発の役割について議論しました。

世界開発フォーラムの様子

北野所長は「テクノロジーとイノベーション」をテーマとした分科会に登壇し、能力開発の重要性を強調しました。その具体的なJICAの取り組みとして、ルワンダでICTを活用し起業を目指す若者のためのプラットフォームづくりや、ヨルダンにて難民向けにスマートフォンで母子保健手帳が使えるアプリを国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)と共に開発した事例を紹介しました。

また、北野所長は4月20日、プリンストン大学で、同大学客員教授を務める佐藤仁JICA研究所客員研究員が受け持つ講義「アジアの新興経済における対外援助」にゲストスピーカーとして登壇しました。SDGs達成に向けたJICAの取り組みのほか、日本の開発経験が中国やASEAN諸国、さらにアフリカにも伝播しつつある現状とともに、中国の対外援助の現状と課題についても述べた後、聴講した学生からの多数の質問に答えました。

北野所長はこのほか、4月21日と22日の両日、世界銀行・IMF総会にも参加し、出張中、多くの関係者と面談しました。

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