JICA緒方研究所

ニュース&コラム

中国国際発展知識センターとアジアの開発アプローチについて議論—北野所長ら

2017年11月21日

北野所長はSDGsとデータ革命について最新の研究成果を発表

2017年10 月26 日、開発問題に関する研究機関である中国国際発展知識センター(Center for International Knowledge on Development:CIKD)とJICA研究所は、中国・北京にて初の会合を開きました。

CIKDは、2015年の国連持続可能な開発サミットで中国政府が国際開発について研究する新たなシンクタンクの設置構想を表明したことを受け、国務院発展研究センター(Development Research Center: DRC)が母体となって2017年8月に誕生した研究機関です。2016年10月には、CIKDの設立準備にあたり開発シンクタンクの運営や組織構築についての意見交換のため、DRCの関係者が来日し、JICA研究所も訪問を受けました。今年8月のCIKDの開所式には、北野尚宏JICA研究所長が参加しています。

この会合では、アジアの開発アプローチと持続可能な開発目標(SDGs)について議論が行われ、日本からは下村恭民法政大学名誉教授や北野所長らが参加。下村教授はSDGs時代における東アジア開発アプローチの役割について、北野所長はSDGsとデータ革命についての最新の研究成果を、それぞれ発表しました。

CIKDからは貢森(Gong Sen)常務副主任をはじめ、さまざまな専門分野の研究者が参加し、JICA研究所の発表についての質疑応答が行われました。また、SDGsの達成に向けた研究機関の役割や現在取り組んでいる研究テーマなどについても意見交換しました。さらにCIKDとJICA研究所は、今後も継続的な交流を目指すことを確認しました。

ページの先頭へ