JICA緒方研究所

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Global Development Networkのジャッケ総裁と北野所長が意見交換

2018年2月23日

Global Development Network(GDN)のピエール・ジャッケ総裁

2018年2月15日、開発途上国と先進国の研究者ネットワークであるGlobal Development Network(GDN)のピエール・ジャッケ総裁(元フランス開発庁(AFD)チーフエコノミスト)が3年ぶりにJICA研究所を訪問し、北野尚宏JICA研究所長や萱嶋信子副所長、細野昭雄シニア・リサーチ・アドバイザーらと意見交換を行いました。

冒頭、ジャッケ総裁はGDNの2017~2022年の戦略として「開発途上国の研究能力開発」、「グローバルネットワークを生かした開発途上国での研究の質の向上」、そして「研究の有効活用に向けた研究と政策の橋渡し」という3つの柱が掲げられていることを紹介しました。

KAIZENの共同研究などについて活発な意見交換が行われた

続いて、2016年度から実施されているJICA研究所とGDNとの共同研究「開発のための質と生産性向上~KAIZEN事例分析~」について意見交換しました。この共同研究は、日本の研究者らと、GDN側としてブラジル、ガーナ、フィリピン、ベトナムの研究者が、日本式の生産性向上・品質管理手法であるKAIZENについてそれぞれ研究を行っているものです。北野所長は、近年、イノベーションの観点からもKAIZENが注目されていることにも触れ、世界銀行ではKAIZENのような継続的なアプローチが企業のイノベーションを引き起こすためには重要と認識されていることを紹介しました。

2018年3月には、「Science, Technology and Innovation for Development」をテーマに掲げたGDN年次総会がインドで開催され、JICA研究所も参加する予定です。

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