「大学の国際化とODA参加」をテーマに広島大学で講演—萱島上級審議役

2019.06.26

2019年5月29日、広島大学で公開研究会「JICAからみた大学—大学の国際化と国際協力」が開催され、萱島信子JICA上級審議役が講師として参加しました。

国際協力の実施機関としてのJICAというフィルターを通じて、日本の大学の今を考えるという本研究会の開催趣旨のもと、萱島上級審議役は、「大学の国際化とODA参加」をテーマに発表。2019年2月に玉川大学出版部から刊行された著書『大学の国際化とODA参加』の研究成果をもとに、研究対象とした東京工業大学・豊橋技術科学大学・東海大学において、1990年代から現在まで続くJICAの工学系高等教育協力プロジェクトに大学の教員がどのようにして参加し、その結果、教員個人と大学組織が何を得たのか—、文献調査と半構造化インタビューで得たデータを分析した著書の内容から、日本の大学のODA参加のあり方やその変化について述べ、今後の日本の大学の国際化とODAの推進に資するための政策を示唆しました。

書籍『大学の国際化とODA参加』

本研究会には、植嶋卓巳JICA理事、JICA人間開発部高等教育・社会保障グループ梅宮直樹課長も同じく講師として参加。パネルディスカッションでは、植嶋理事、萱島上級審議役、梅宮課長、JICA中国センター三角幸子所長と広島大学の関係者が登壇し、出席者からの質疑に答えました。ODAの今後のあり方、JICAの支援におけるAIの位置づけ、大学協力のマッチングなど多岐にわたる質問・意見があり、JICA事業に対する関心の高さがうかがわれました。

左から講師として参加した植嶋卓巳理事、萱島信子上級審議役、梅宮直樹課長

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