JICA緒方研究所

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コロナ禍がフィリピンの出稼ぎ労働者の海外送金に与え得る影響について論文を発刊-清水谷上席研究員ら

2020年6月10日

コロナ禍がフィリピンの人々の生活にどう影響するか分析

JICA緒方貞子平和開発研究所(JICA緒方研究所)の清水谷諭上席研究員、村上エネレルテ研究員、山田英嗣研究員は、世界的なコロナ禍がフィリピンの出稼ぎ労働者の海外送金に与え得る影響についての論文「The Potential Impact of the COVID-19 Pandemic on the Welfare of Remittance-Dependent Households in the Philippines」を執筆しました。

本論文では、コロナ禍によって予想される世界的なマクロ経済の落ち込みが海外送金に依存する家計に与える影響を考察するため、既存の家計データを活用した分析と予測を行いました。その結果、コロナ禍により、2020年の平均送金受取額はパンデミックが起こらなかった場合に比して23~32%減少し、家計の消費は2.2~3.3%減少する可能性があることが示されました。世界銀行は、マクロ統計に基づき2020年の開発途上国への送金額が19.7%減少すると予測しており、本論文はマイクロデータによっても同程度のショックが起こりえることを示唆するものとなりました。

同論文は、Centre for Economic Policy Researchが発行する新型コロナウイルス(COVID-19)に特化した経済学論文集『COVID Economics: Vetted and Real-Time Papers』第24号(6月1日発刊)に掲載されました。

JICA緒方研究所では、今後もCOVID-19に関係した学術面での発信を迅速に行っていきます。

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