プロジェクト・ヒストリー『マタディ橋ものがたり—日本の技術でつくられ、コンゴ人に守られる吊橋』が第47回交通図書賞奨励賞を受賞

2022.05.11

JICA緒方貞子平和開発研究所(JICA緒方研究所)が発刊したプロジェクト・ヒストリーシリーズ第26弾『マタディ橋ものがたり—日本の技術でつくられ、コンゴ人に守られる吊橋』が、第47回交通図書賞奨励賞を受賞しました。

公益財団法人交通協力会が主催する交通図書賞は、交通に関する優秀図書を選定することで交通知識の普及と交通従事者の教養の向上に資することを目的として制定されたものです。『マタディ橋ものがたり—日本の技術でつくられ、コンゴ人に守られる吊橋』は、「日本の国際技術協力の優れた点や、人を育てる大切さを再認識させてくれる良書。現地での交通におけるマタディ橋の重要性や利用実績についての記述があればより意義深さを伝えられたのではないか」と評価され、交通図書賞奨励賞が贈られました。

2022年4月18日には、JICA緒方研究所にて同賞の伝達式が行われ、交通協力協会の上野文雄会長兼理事長から同書の著者グループを代表して高松正伸氏に賞状が、株式会社交通新聞社の横山裕司社長から出版社の佐伯コミュニケーションズの今市浩太郎氏にトロフィーが授与されました。上野会長からは、「この賞は資料的価値があるかどうかも重要視している。『マタディ橋ものがたり—日本の技術でつくられ、コンゴ人に守られる吊橋』のように現地での経験を書き残してもらい、それを次世代に伝えていくことが大事だ」とのコメントがありました。また、高松氏は現地でのさまざまなエピソードを踏まえながら、「マタディ橋の建設のために派遣された70人以上の専門家とプロジェクトに関係した日本人によるOB会『ザイール会』が現地とのつながりを切ることなく、これまでの約40年間マタディ橋に関わってきたからこそ、現地から連絡が来たら対応し続ける受け皿をつくることができた。その『ザイール会』の主力メンバーにより『マタディ橋ものがたり—日本の技術でつくられ、コンゴ人に守られる吊橋』の執筆が行われたが、今後もいろいろな形で支援を続けていきたい」と抱負を述べました。

伝達式には著者グループを代表して高松正伸氏(左から2人目)が参加

同書の詳細は、以下のリンクからご覧ください。

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