国連世界防災白書に向けて論文「A Human Security Perspective in Understanding Risk Information During the COVID-19 Pandemic」を執筆—ロビレス研究員

2022.10.11

JICA緒方貞子平和開発研究所(JICA緒方研究所)のリセット・ロビレス研究員が、国連世界防災白書「Global Assessment Report on Disaster Risk Reduction 2022」に向けて、論文「A Human Security Perspective in Understanding Risk Information During the COVID-19 Pandemic」を執筆しました。

本論文では、人間の安全保障上の重大な問題として、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)のパンデミック時における緊急情報や関連情報へのアクセスについて検証しています。人間の安全保障に関する懸念がリスクに対する人々の認識をどのように高めるかについて議論し、危機の際に人々の保護とエンパワメントを実現する上でのリスク情報の重要性について述べています。さらに、東京、千葉、神奈川、埼玉の4都道府県に住む日本人と外国人を対象としたアンケート調査の結果についても分析しています。このアンケートでの調査項目は、求めた情報の種類、情報探索の頻度と課題、情報源への信頼度、コロナ対策の受容度合い、2020年のパンデミック初期の数ヵ月間における情報探索に関連する具体的な懸念でした。本論文では、人々がコロナによるさまざまな脅威に対応するにあたり、リスク情報があることで自分自身、コミュニティー、グループのために合理的かつ健全な選択を行えるため、人々の保護とエンパワメントが可能になるとしています。

本論文の一部は、JICA緒方研究所のリセット・ロビレス研究員、戸谷知尋非常勤助手(当時)、竹内海人リサーチ・オフィサーによる研究報告書「A Human Security Perspective on Information Access and Use During the COVID-19 Pandemic: Short Study Report」に基づいています。

\SNSでシェア!/

  • X (Twitter)
  • linkedIn
トピックス一覧

RECOMMENDこの記事と同じタグのコンテンツ