高原研究所長がバングラデシュ・ダッカ大学での「JICAチェア」で日中関係について特別講義

2022.11.10

2022年8月25日、JICAは、日本の経験を開発途上国に伝える取り組みとして、バングラデシュでは3回目となる「日本研究」の講座設立支援を行うプログラム「JICAチェア」をダッカ大学にて開催しました。その一環として、JICA緒方貞子平和開発研究所の高原明生研究所長が特別講義「戦後の日本外交と現在の日中関係」を対面で実施し、同大学の日本研究学科および国際関係学科より、総勢150人の学生や教員が参加しました。

高原研究所長と「JICAチェア」の参加者たち

初めに、同大学日本研究学科のアブドゥラー・アル・マムーン学科長からJICAチェアについてや高原研究所長の略歴が紹介され、続く早川友歩JICAバングラデシュ事務所長による開会のあいさつでは、同国とJICA間における国際協力活動の長年にわたる実績が紹介されました。

講義の中で高原研究所長は、日本と中国の二国間関係が有する「競争」と「協力」の二面性を歴史的背景から明らかにした上で、中国が推進する一帯一路構想と日本が提唱する自由で開かれたインド太平洋構想の互換性にも触れつつ、国内政治、経済利益、安全保障、国民感情の4つの側面から日中関係を理解する必要性を解説しました。

講義終了後は、国際関係学科のライルファー・ヤスミン教授がコメンテーターとして登壇し、バングラデシュを含まない日本と中国といった二国間関係をバングラデシュで研究する意義や、当事国の講師を招いて知識の共有を図ることの意義に触れました。さらに、フロアとのディスカッションでは、学生らが積極的に質問を投げかけ、活発な議論が繰り広げられました。

関連する研究者

\SNSでシェア!/

  • X (Twitter)
  • linkedIn
トピックス一覧

RECOMMENDこの記事と同じタグのコンテンツ