JICA緒方研究所

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パリのCDワークショップにJICA研究所より参加、「公共サービスの現場を意識したCDを」

2010年12月9日

経済開発協力機構(OECD)開発援助委員会(DAC)主催の「キャパシティー・ディベロップメント(CD)援助実施機関ワークショップ」が2010年11月29~30日、フランス・パリのOECD本部で開催され、JICA研究所からは本田俊一郎リサーチ・アソシエイト(RA)が出席しました。

 

援助の実践にCDをいかに取り込めるか、その方向性を探ることを目的としたこのワークショップでは「セクター(分野)に対するCDアプローチ」「脆弱国に対するCD支援のあり方」「CD支援とオーナーシップ」「開発成果を意識したCD支援」と4つの分科会に分かれ、ODAの実務者や研究者、コンサルタント、NGO関係者ら総勢60人が議論を行いました。

 

「セクター」と「オーナーシップ」の分科会に出席した本田RAは「CDをめぐる近年の国際議論では、被援助国の中央省庁レベルの取り組みに焦点が当てられてきた。その一方で、地方でのCDのあり方についてはあまり考慮されてこなかったという課題がある」と問題点を提起。CD支援のあり方について今後検討する際には公共サービスの現場を意識したCDも併せて考えていく必要があると主張し、参加者の賛同を得ました。

 

このワークショップでは、ドナー主導の援助事業が依然として多いことによる弊害、CDの視点を適切に踏まえた取り組みを今後推進していくうえで、被援助国のオーナーシップを最大限尊重した支援をいかに実現するかなどについて話し合われました。また、脆弱国に対するCDについては、被援助国の援助依存度・脆弱性が高ければ高いほど、被援助国のオーナーシップ向上やCDを踏まえたドナー国のアプローチが欠かせないとの認識で一致しました。

 

このほか、CDの重要性を援助機関のリーダーやドナー国の国民に理解してもらう必要があるとして、CD支援のサクセスストーリーなどを積極的に発信していくべきとの意見も出ました。

 

これらのメッセージは、エジプト・カイロで11年3月に行われるCDワークショップでの話し合いを経て、最終的には同年11月末に韓国プサンで開催される、国際援助の枠組みを議論する「第4回援助効果向上に関するハイレベルフォーラム (HLF4: The Fourth High Level Forum)」に反映されることが期待されます。

日時2010年11月29日(月) ~ 2010年11月30日(火)
場所フランス・パリ OECD本部
主催者経済開発協力機構(OECD)開発援助委員会(DAC)
言語英語
問い合わせ先JICA研究所 企画課
電話:03-3269-2357



開催情報

開催日時2010年11月29日(月)~2010年11月30日(火)
開催場所フランス・パリ OECD本部

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