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OECD/PDGユニット長を招き、脆弱国家の公共サービスに関するセミナーを開催

2010.04.19

4月15日、脆弱国家の国家建設をテーマとするセミナーがJICA研究所で開催されました。会合では本研究所の武内進一上席研究員、国際通貨研究所の福田幸正主任研究員、そして、イェジ・ポミヤノフスキー氏がプレゼンテーションを行いました。元駐日ポーランド大使でもあるポミヤノフスキー氏は、脆弱国家の行政能力と公共サービスの改善を目的とするOECD事務局直轄の組織であるPDG(Partnership for Democratic Governance: 民主的ガバナンスのためのパートナーシップ)のユニット長を務めています。会合での議論は、極度に脆弱な国家において、行政サービスを供給する政府機能をアウトソーシングする際の留意点にまで及びました。

武内上席研究員は、国家建設における2つの重要な部分である、国の公共サービスの提供能力と国家の正当性について説明し、武力紛争後の国家を3つの型に分類して、現状に沿った介入手段を提案しました。福田主任研究員は、国際社会の介入方法によっては脆弱国家の国家建設の妨げになる場合もあるので、日本も策定に参画した「DAC脆弱国取組原則」の遵守を強調しました。ポミヤノフスキー氏は、PDGの主な役割について発表するとともに、OECDが援助受け入れ国の政府と直に対話を行うことで、さまざまなドナーの援助活動の足並みをそろえるのに有効に機能していることを説明しました。

関連研究領域:平和と開発

PDG_seminar.JPG

(左から) 武内上席研究員、ポミヤノフスキーOECD/PDGユニット長、福田国際通貨研究所主任研究員

開催情報

開催日時:2010年4月15日(木)
開催場所:JICA研究所

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