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JICA研究所の研究論文「インフラストラクチャーは、リスクにどのような効果を及ぼすのか」のテーマで、国際食糧政策研究所にて発表

2013年2月14日

宮崎研究員は、米国ワシントンDCに本部を置く国際食糧政策研究所(International Food Policy Research Institute: IFPRI)主催のセミナーにおいて、執筆中の論文 “Risk, Infrastructure, and Rural Market Integration: Implications of Infrastructure Provision for Food Markets and Household Consumption in Rural Indonesia” に関する報告を1月30日に行いました。

 

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  宮崎研究員の発表の様子
同セミナーは、JICA米国事務所が、開発コミュニティー、オピニオンリーダー間において、JICAのプレゼンスを高める目的で実施している各種アウトリーチ活動の一環であり、著名な研究機関であるIFPRIにおいて、実務と研究を関連させた開発援助を行っているJICAの研究活動を紹介する目的で行われました。

 

神戸大学国際協力研究科の島村靖治准教授と共同で進めている上記論文は、インドネシアで2007年、2010年に実施した、多様な気候特性を有する地域の2000世帯以上の家計パネルデータをベースに、灌漑設備および農道が、食糧価格高騰や天候不順といったリスクに対し、どのような影響を及ぼしたかについて分析を試みたものです。この分析の結果、食糧価格高騰に対して、農道の質があまり良好でなくても灌漑設備にアクセスできる村では、高騰の影響が緩和されており、また灌漑設備は(平時の生産性向上に寄与するのみならず)降水量の不足などネガティブなショックが発生した際、特にこれを緩和する効果を持つことが、それぞれ確認されています。

 

この論文に基づく宮崎研究員からの報告に対して、セミナーに参加したIFPRI関係者からは、分析の方法論、および分析結果から導き出せる政策提言の方向性につき多くの有益なコメントが出され、今後本研究を進めていく上で、特にインドネシアの地域的な多様性を視野に入れる必要性などが提示されました。
JICA研究所は、今後もIFPRIとの研究面でのネットワークを強化していきたいと考えています。

 

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日時2013年1月30日(水)
場所米国、ワシントンD.C.



開催情報

開催日時2013年1月30日(水)
開催場所米国、ワシントンD.C.

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