2010年9月2日
8月25日および26日、フィリピン・マニラにあるアジア開発銀行(Asian Development Bank:以下ADB)本部でADB・JICA間の戦略リトリート(戦略的少人数会合)が行われました。二日目に気候変動の適応に関するセッション「Bringing Knowledge to Practice」が開催され、研究報告書「Economics of Adaptation in Asia」を作成したADB研究チームとともに、武藤めぐみ研究員がADB、世界銀行との共同研究の結果を発表しました。
発表内容について、参加したADBのリスクファイナンスや貧困削減分析関係者から、同共同研究が気候変動による具体的なDamage Costを定量化しつつ、貧困層への影響も分析していることから、「実務的にも有効(Operationally Relevant)」との評価の声が挙がりました。
今回のセッションを通じて、気候変動の適応に関する研究の今後のオペレーションについてADBと共同で取り組むべき事項のとりまとめを行い、開発途上国側とドナー側双方へのインプットが効果的に行われました。
気候変動に関するポスト京都議定書の枠組み議論において、「適応」問題が世界的に大きな注目を浴びつつあります。JICAではこの問題に貢献する様々な活動を行っています。JICA研究所でも武藤研究員が研究代表となり、上記共同研究を通じて成果をまとめた刊行物「Impacts of Climate Change upon Asian Coastal Areas: The Case of Metro Manila」を発表しています。
関連研究領域: 環境と開発/気候変動
関連研究プロジェクト: 気候変動がアジアの大都市に与える影響の研究
日時 | 2010年8月25日(水) ~ 2010年8月26日(木) |
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場所 | フィリピン アジア開発銀行本部 |
主催者 | JICA、ADB |
言語 | 英語 |
問い合わせ先 | JICA研究所 企画課 電話:03-3269-2357 |
開催情報
開催日時 | 2010年8月25日(水)~2010年8月26日(木) |
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開催場所 | フィリピン アジア開発銀行本部 |