JICA緒方研究所

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セラード開発を取り上げた書籍がボランティアにより音声訳化

2013年7月24日

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これまで数多くのJICA事業から厳選したプロジェクトを紹介する書籍シリーズ「プロジェクト・ヒストリー」で、2012年7月に発刊した5冊目の『ブラジルの不毛の大地「セラード」開発の奇跡』が、静岡県三島市で活動するボランティア団体「アイ・あい」によって音声訳化されました。

 

「アイ・あい」は2002年より活動を開始、メンバーの一人であり、書籍の音声訳に携わった淵澤陽子氏は、「視覚障がい者の目の代わりをする姿勢が基本となる音声訳で最も大切なことは、正しい情報を伝えることです。同団体では、視覚障がい者の方々への情報提供という目的で、新聞や雑誌、書籍などから興味深い内容のものや依頼があったものを、許可を得た上でボランティアが音声録音・編集して媒体化し、無償貸出などを行う活動の中で、これまで182タイトルの音声訳図書を作成しています」と言います。

 

淵澤氏自身も子供の頃から本が好きだったとのこと、視覚障がい者の方にも本を読む楽しさを味わっていただきたいとの思いから活動を続けており、この本を手に取り、見渡す限りのセラード地域の大豆畑の写真を目にし、また壮絶なプロジェクト活動の記録に感銘を受け、この感動を一人でも多くの人に伝えたいという思いから、音声訳作業に着手、約半年にわたり作業を進め、録音時間は9時間を超える大作となりました。

 

「ブラジルの緑の革命」を起こしたといわれるセラード農業開発は、世界に誇れるものであり、日本の政府開発援助(ODA)が果たしてきた役割や、世界の食糧安全保障などの課題に関する議論の素材となることを願って、研究者や有識者のみでなく、広く一般の方々に向けて、この書籍は刊行されました。今回の取り組みは、視覚障がい者の方々にも興味を持っていただける良い機会と捉えています。

 

※貸出等に関するお問い合わせは、社団福祉法人三島市社会福祉協議会(http://mishimashakyo.jp/index.php?id=70)音声訳サークル「アイ・あい」まで。

 




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